第3回法務系ライトニングトークは、若手、ベテラン、大手事務所の弁護士さん、企業の法務担当者、Twitterの有名人と、本当に幅広い方にご参加頂き、LTの内容もバリエーションに富んだとても楽しいイベントでした。

ご参加頂いた皆様、ほんとうにありがとうございました。
バリエーションに富んだ内容の濃いLTが続く、贅沢な3時間でした。
LLT3rd
はっしーさんには、事前準備から当日の進行・タイムキープまで、安定感抜群の仕事ぶりで引っ張っていただき、やっぱすげぇな、ということを再確認しました。




前回から枠を10増やして40人で募集をしたのですが、深夜0時に募集を開始し、その日の午前中にはキャンセル待ちが発生するという状況で、参加したかったのに参加できなかったという方が多く発生するという結果になってしまい、これがもっとも心苦しい点でした。
会場のキャパ的にはもっと増やすことは可能で、当初は50人募集することも真剣に検討していましたが、会場の下見をした際に、今までの法務系LTが持つアットホームな雰囲気、そして「聞く人」と「話す人」の一体感を維持するためには40人が上限だと思うという結論に至り、そしてその結論は結果として間違いではなかったと思います。
というか、むしろ、40人でも多すぎました。
トータルのLT時間自体がとても長くなり、もし時間を超過するLTerが多発したら休憩時間すら取れなくなる懸念があるような状況でしたので、第1回の様な適当運営で進めていたら不満の残るイベントになってしまったのではないかと思います。
中盤、集中力が切れてくるタイミングで後ろの方で参加者同士のフリートークが始まってしまった時は(すごくおもしろいテーマのLTだったのにもったいない・・・)どうなることかと思いましたが、はっしーさん設計のタイムテーブルが功を奏し、さいごのろじゃあさんに繋がる一連の流れは圧巻でしたね。




今回、いろいろな状況が重なり、このタイミングにこの会場でLTを行うことができましたが、僕やはっしーさんが主催者となる「次回」はいつになるかわかりません(もしかしたら、もうずっとないかもしれません)。
このライトニングトークというイベントをおもしろいと思ってくださったら、ぜひご自身で主催することをご検討いただければ幸いです。
そのときにもし必要であれば、過去3回の開催を通じて得られた知見は全てご提供しますので。

それでは、また!

このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

@takujihashizumeさんと共催している法務系ライトニングトークが、10月29日に開催されることになりました。(2年3ヶ月ぶり3回目)
0023_original_original

前回よりも参加者枠を10増やしたにもかかわらず、9日の深夜に告知を開始し、同日の午前中には全て埋まってしまうという状況で、「開催を知ったときには時既に遅し」という方も少なからずいらっしゃったと思います。事前告知を受け、参加しようと思っていた皆様には本当に申し訳ございませんでした。
なお、ステータスが「補欠者」の状態で当日受付にお見えになられても、ご入場をお断りすることとなってしまいますので、あらかじめご了承ください。

---

思い起こせば3年前、IT系のエンジニアの間では普通に行われていた「ライトニングトーク」形式のイベントを法務でもやったらおもしろそうという思いつきで始めたのが、第1回目の法務系ライトニングトークでした。
「ピザとビールだけはこっちで用意しておくから1,500円とネタだけ持って三茶に来て」、というものすごく適当な運営で、カード決済したつもりのピザ代が引き渡し時決済になっていて手持ちが足りずに参加者の方から1万円借りたり、途中でビールが足りなくなって買い物に行ってもらったり、二次会の手配をBLJ編集部の皆さんに全部やっていただいたりと、今思うと冷や汗が出る綱渡りっぷりだったのですが、それでもただひたすらに楽しかった記憶があります。

そのときのLTerは16人(参加者22人)
第2回のときのLTerは19人(参加者30人)
今回のLTerは24人(参加者40人)
おそらく、今回の規模が運営も参加者も、細かいことを心配せずに楽しむことができるギリギリのラインで、これ以上規模を拡大することは難しいかもしれません。
その意味で、「法務系ライトニングトーク」以外にも法務畑を対象としたライトニングトークイベントが立ち上がり、いろんなところで開催されるようになったらもっと楽しいし、僕としてもうれしいな〜と思ってます。

僕みたいな適当な人間が言うと結構信憑性があると思うんだけど、ほんと、やってみるとなんとかなるもんですよ。
いや、ほんとに。
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

企業法務マンサバイバル(通称マンサバ)のエントリー”法務パーソンにとっての「差別化」”を読んで気づいた事についてのメモ。




1.そもそも差別化要因にはどんなものがあるのか
細かく言えばキリはないのでしょうが、大きく括ってしまうと重要なのは「知識」「経験」「資格」「実績」「能力」の五つに分けられんじゃないかと思っています。(年齢はアンコントローラブルなのでここでは除外)
  • 知識
    どれだけ知っているかということ
    対象は法律であったり、実務であったり、現場だったりと、様々
    幅と深さが問われる
    勉強で得られる知識と業務を通じて得られる知識は、どちらも同じくらいに重要
  • 経験
    どれだけやったことがあるかということ
    こちらも幅と深さが問われる
    経験を抽象化すると知識に転化する
  • 資格
    文字通り
    法務に限って言えば、差別化という意味で役に立つのは法曹、弁理士、司法書士、外国弁護士など極わずか
    どうでもいい資格をたくさん持っていても、暇人とかマニアだとか言われるだけなので黙っていた方がマシなことすらある。
  • 実績
    可視化された経験、知識をどれだけ世に出したかということ
    差別化という意味でキャッチーなのは書籍の出版など
    業界によってはblogが大きく貢献することも
    経験や知識が豊富でも実績に乏しい人は少なくない
  • 能力
    実務の処理能力
    最も重要だが、最も測定が難しい
    知識が豊富なのに能力に欠ける人は頭でっかちと呼ばれ、経験が豊富なのに能力に欠ける人は老害と呼ばれ、輝かしい資格・実績があるのに能力に欠ける人は見かけ倒しと呼ばれることになるため、これがないと結局どうにもならない
Presentation-1


2.入り口段階における差別化要因と、実務段階での差別化要因
前記1の通り、最も重要な差別化要因である「能力」は、様々な要素が複雑に絡み合って形成されているものなので、入り口段階、すなわち面接のタイミングでは正確に計ることがとても難しいものです。
そんなわけで、入り口段階では「経験」、「資格」、「実績」のような有無や程度がわかりやすい要素の方がより威力を発揮するため、差別化要因というと、これらを思い浮かべがちです。しかし、中に入った後の実務段階では、「能力」以外はほとんど差別化要因として機能しないのが実情です。(弁護士の「資格」と、強力な「実績」は例外。)
この違いを意識せずに、つまり能力以外の要因についてだけ「差別化」をがんばっていると、なんかすごいけど、仕事では使えない人になってしまうおそれがあるんじゃないかと思います。

3.差別化要因の重要性に対する主観と事実との間のギャップ
自分では「ここがアピールポイント」と思っていたのに人からさっぱり評価されなかったり、逆に自分では大したことないと考えていたことが人から高く評価されたりという経験をしたことがある人は結構多いのではないかと思います。これは仕事に限ったことではなく、たとえば恋愛とかでも。
このギャップを自分自身の力だけで埋めることは困難なのですが、すごく手っ取り早く検証する方法があるのをご存知でしょうか。
それは、転職活動をすること、です。
というのは冗談ですけど(本末転倒も甚だしい)、実際、転職活動をすると自分に対する客観的な評価を知ることができるというのは間違いありません。
もし、これから転職活動をする方がいたら、このギャップについて意識すると今後力を入れていく領域を決めるに当たって役に立つんじゃないかって気がします。自分でそんなこと考えて転職したことはないので、気のせいだったらごめんなさい。

4.じゃあ今、具体的に、何をすべきなのか
とはいえ、今転職活動をしている人なんてそう多くはないはずで、しばらく転職活動なんてするつもりがない大多数の人(たとえば僕のように)が今何に着目すべきかをこちらの図(上の図に各要素の源泉となる「業務」「人脈」「勉強」を追加したもの)を使って考えてみました。
Presentation-2



この図をベースに、どの要素がどの要素に寄与しているのかを線でつなぐとこんな感じに・・・


Presentation-3


もうね、一目瞭然。
キーになるのは、「業務」でした。
「業務」が良質であれば、「経験」が蓄積され、「知識」は充実し、「実績」に、そして何より、サバイブしていくために必要不可欠な「能力」も繋がっていく。
そして、「経験」や「能力」、「実績」は、さらなる業務の獲得へつながり、好循環が始まる。

こう書くと、おっさんが若手によく言う「細かいこと考えないで目の前の仕事に集中しろ!」みたいな話にも見えてしまいますが、それともちょっと違います。「良質な業務」でなければ、一生懸命取り組んでも、差別化にはあまり効率的に寄与しないからです(いや、まぁ、根性はつくかもしれませんけど)

じゃあその、「良質な業務」って何なんだ、という話になるわけですが、これもさっきの話の裏返しで、あらたな「経験」や「知識」が増える、つまり未経験の業務で、かつ「実績」に繋がっていく、つまり注目度やニーズの高い業務、ということだろうなと思います。

勉強も、実績づくりも、資格取るのも悪くはないけど、目の前の業務をより良質なものに変えていくことと、担当した良質な業務をしっかり処理することの方が、差別化という意味ではずっと効果的なんじゃないかな、ということですね。



今やっている仕事が良質といえないときはどうするべきかは、引き続き考えてみたいと思いますが、今日のところはこのへんで。

んでは、また。
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

あっという間に転職して一ヶ月が経ちました。

こういうのってすぐに忘れてしまうものなので、記憶がフレッシュな今のうちに、この一ヶ月間に意識してきたことを記録に残しておこうと思います。

過去のメールや資料を読み漁る
継続案件を抱えておらず、また受け入れ側の遠慮もあって、着任直後はとにかく時間に余裕が生まれがちです。
こんな時、つい「何かやることありますか」的なことを聞きたくなってしまいますが、受け入れ側からすると正直この質問受けるのって結構キツイんですよね。
どこまで任せられるかわからないから「じゃぁこれよろしく」なんて気軽に言えないし、かといって手頃な仕事を見繕うのもそう簡単じゃない。
過去の経験からこのことが身にしみていたので、時間がある時はひたすら過去のメールを読んでこの会社における法務の立ち位置や回答の温度感を把握することに努めていました。(GoogleApps導入企業でリーガルチェックのやりとりに特定のエイリアスを含めることをルール化している場合、Googleグループから当該エイリアス宛ての過去のメールを全て読むことができます。)
また、雛形を読んでおくのも、会社のスタンスを手っ取り早く把握するために有用です。
同時に、BtoC屋さんだったので、主要なサービスの利用規約を読み込んでおきました。(ただ、これは入社前に済ませておくべきだったかもしれません)


目の前の仕事を早く高品質に仕上げる
転職直後は前職との比較で改善した方が良いように感じる点に気付きやすいもので、それが外の血を入れる意義の一つであることは間違いないのですが、とはいえ会社特有の事情(しがらみとか、過去の経緯とか)に疎いとどうしても的を外しがちであり、また最悪のケースでは周囲の不興を買うことになってしまう場合もあります。
そんなわけで、改善した方が良いと感じた点はメモとして蓄積しておき、折に触れて対応策を検討・ブラッシュアップすると共に、まずは目の前の仕事を早く、そして高品質に仕上げることに集中しました。


中の人になる
転職直後は知り合いがほとんどいない状態からのスタートになりますが、特に依頼者と接するときは意識的に「もう三年前からいますよ」みたいな雰囲気・態度で接するように心がけました。個人的な感覚でしかないんですけど、こうするだけで馴染むスピードが格段に上がるんですよね。
また、転職先の社風のおかげで、入社直後からたくさんの方にランチにお誘いいただき、職種の枠を越えていろいろな方と知り合いになれたのも幸いでした。人の名前をなかなか覚えられないという僕自身の問題と相まって、顔はわかるけど名前がすぐに出てこない人の割合がものすごく高いということは内緒ですよ。



さて、取りあえず大過なく最初の一ヶ月を過ごすことができ、まずは一安心です。
今の悩みは会社の駐輪スペースに空きがなく、チャリ通できないため、体重がもりもり増えていること。
来月には何とかなる予定とのことですが、それまでどこまで太ってしまうのか戦々恐々です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

76年に1度と言えば、そうですね、ハレー彗星ですね。
20年に1度と言えば、そうですね、伊勢神宮の式年遷宮ですね。
7年に1度と言えば、そうですね、善光寺のご開帳ですね。
3年に1度と言えば、そうですね、kataxさんの転職ですね。

というわけで、本日、7月11日を最終出社日として、また転職することになりました。
誰にも言ってもまったく信じてもらえないのですが、僕はジョブホッパー的に転職を繰り返すことについて1μgたりとも良くは思っておらず、それどころか、できることなら一つの会社にしっかりと根を下ろして働くことの方が、会社にとってはもちろん、本人にとっても良いと心底考えています。
それにもかかわらず、振り返ってみるとほぼ3年に一度の周期で転職を重ねてしまっているのは、偏に「伏せられているカードを目にすると、めくらずにはいられない」、または「得体の知れないスイッチがあるのに気づくと、押さずにはいられない」という僕の性格によるものなのではないかと思います。

あれだよね。
理性って、最終的には本能に勝てないんだよね。
知ってた?

---

とはいえ、今回の転職は、年齢的にも(ぼちぼちアラフォー)、重ねてきた転職回数的にも(今回で早くも4回目)、勤務先の業績的にも(前期は過去最高益)、勤務先に対する家族の評価的にも(ワークライフバランスに優れ、家族にも優しい)、いろいろ悩みの多いものでした。
そんなこともあり、妻からは、なぜ今転職しなければならないのか、腰を落ち着けて働くことはできないのか、仕事仲間に迷惑をかけることに罪悪感を覚えないのか、脱いだ靴はちゃんと揃えろ、いい歳してちょこちょこ転職してたら人から信頼を得られるわけがないだろう、トイレの電気はちゃんと消せ、などと何度も問いただされました。
理性ではね、わかってるんですよ。僕だって。
でも、目の前の安定を手放すことができずにこのチャンスを見送ったら、多分後悔するだろうなって思ったんです。そんなわけで何度も話し合いを行い、一度はお断りしようという結論にも至ったのですが(そして実際にお断りの連絡をしてしまったのですが)、いろいろあって最終的にはあらたなチャレンジに一歩踏み出すことになりました。

思い返せば今の勤務先に転職するとき、ここはきっといい会社だと直感的に思ったわけだけれど、結果的にその直感は大当たりでした。
尊敬できる合理的な経営陣、日々降ってくる新しく刺激的な仕事、ビル直結の駐輪場、たのしく思いやりのある同僚、ビル直結の駐輪場、従業員思いの制度、そしてなによりビル直結の駐輪場、どれをとっても本当にすばらしいものでした。
敢えて苦言を呈するとすると、駐輪場がビル直結なのにも関わらず、勤務先のフロアにはエレベーターの乗り換えが必要なことくらいでしょうか。
それくらい、本当にいい会社でした。
3年間の決断は、僕が僕の人生の中で行った中でも最良のものの一つだったと断言できます。
そんな会社を辞めることにした以上、これからは、これまで以上に「選んだ選択肢を正しいものにする」アクションが必要になるのだと思っています。

---

結果として、冬から春にかけて面接官としてたずさわっていた採用活動において僕自身が口にしていた「転職回数がやや多いですね」とか、「在籍期間が短めですよね」という言葉達がブーメランとなって鮮やかに額に突き刺さることになった次第ですので、この鋭いブーメランの痛みを忘れられるよう業務に邁進したいと思っています。皆様におかれましては、引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

なお、次の勤務先はtoCのウェブサービス屋さんです。

ではでは。
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

昨日今日と、特に予定もないのにお休みを頂いたので、こんなものを作ってみました。



受付はGoogleフォーム、処理はGoogle Apps Script、生成した利用規約はGoogleドキュメントという、完全にGoogleAppsのみで作ったものなので、意図せずモバイルにも対応してます。それにどれだけ意味があるのかはさておき。

だーっと書いたものなので、生成されるのは読むたびに誤字が見つかる味わい深い利用規約ですが、ともあれ、10時間くらいあればこのくらいのものは一般人でもキャッシュアウトゼロで作れてしまう世界に僕たちは既に生きているわけで、その中で自分の価値がどこにあるのかということを再考する材料としては悪くないんじゃないだろうかと思っています。

もうね、社名略称の当事者定義を甲乙に置換してみたり、業務を委託してる側なのに期限の利益喪失条項を双務に変更してみたりしてる場合じゃないですよ。

なお、一部簡略化したり変更しているところはありますが、生成される利用規約は、例の利用規約本(良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方)に掲載されているひな形がベースになっています。
著者の一人としてこんなことを言うのもアレですが、これ、本当にいい本なので、まだ利用規約本を持っていない方は自宅用と勤務先用と枕用で計3冊ご購入されることを強くお勧めします。
紙の書籍はこちらから、買ってすぐに読めるkindle版はこちらからどうぞ!

ちなみに、kindle版はその性質上枕には適さないのでご注意ください。
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

思い立ったらすぐにやるのがkataxさんです。
というわけで、まとめてみました。
不正確な記載があったら教えて下さいね!
  • 民法上の規定としては、710条、723条
    損害賠償&名誉回復処分
    • 刑法230と異なり、「名誉毀損」の要件は条文上不明確
    • 刑法230兇里茲Δ併犲圓量祥脊迷擦亡悗垢詬弖錣硫箪鼎睫正されていない
    • 刑法230の2のような違法性阻却事由も明記されていない

  • 「名誉」の意味
    社会的名誉(人がその人格的価値について社会から受ける社会、客観的な評価)
    • 名誉感情(自分自身の人格的価値にかかる主観的な評価)は含まない
    • 一定の受忍限度を超える場合には710条に基づく慰謝料請求の対象にはなりうる

  • 名誉毀損の対象の特定
    名誉毀損が成立するには名誉毀損の対象が特定されている必要がある
    • 仮名、匿名での名誉毀損表現
    • 名誉毀損表現に触れた一般人が対象を特定できる場合には特定あり
    • 名誉毀損表現に触れた一部の人が対象を特定できる場合も特定ありとされるケースもある(千葉地裁H8.9.25)
    • 対象が特定されないように配慮しているかも考慮される(神戸地裁H7.9.29)

  • 「女性」「サラ金」などの一定のセグメントに対する名誉毀損表現
    対象の特定性がないため名誉毀損は不成立

  • 法人に対する名誉毀損の成否
    法人にも社会的名誉があるため、財産的損害に対する賠償及び謝罪広告が認められることに争いはない
    • 慰謝料についても認められる(最判S39.1.28第一小法廷)

  • 死者に対する名誉毀損の成否
    死者の人格的利益の保護については、必要性は認められるものの実定法上の根拠を欠くことから否定するのが裁判例の趨勢
    • 遺族の故人に対する敬愛追慕の上を人格的法益として、当該法益への侵害として遺族による損害賠償が認められる余地がある
    • 723条が適用されるわけではないので、死者の名誉を回復するための謝罪公告掲載等は認められない
    • 死者に対する名誉毀損表現によって遺族の名誉までも既存された場合には、当然に名誉毀損が成立しうる

  • 事実の摘示の要否(刑法上の名誉毀損との比較)
    事実を摘示しなくても、人の社会的評価を低下させれば名誉毀損は成立しうる(最三小判H9.9.9)
    • 但し、事実の摘示による名誉毀損と、意見・論評による名誉毀損とでは判例上の免責要件が異なるため、両者を区別する必要はある

  • 免責要件
    刑法230の2のような違法性阻却事由は条文上明記されていないが、刑法230条の2の趣旨を踏まえて産まれた判例法理(明文無し)最一小S41.6.23

    • 名誉毀損に該当する行為がなされても、
      • 公共の利害に関する事実にかかり、
      • 専ら公益を図る目的に出た場合において
      • 摘示された事実が真実であることが証明されたとき
      は違法性を欠くため、不法行為は成立しない

    また、その摘示された事実について真実であることが証明されなくても、公共性と公益目的が認められるときは、行為者においてその事実を真実と信ずるについて相当の理由がある時は故意もしくは過失が否定され、不法行為は成立しない

    1. 公共性の有無
      (1)対象者の地位・立場(私人、地方公務員、国会議員)と(2)表現の内容(業務との関連性、私生活上の事項)から総合的に判断される

    2. 公益目的
      動機等の主観的要件だけでなく、表現方法の相当性や事実調査・根拠資料の内容などの客観的事情も考慮される
      • 公益目的ではなく、加害目的によるものと判断される

    3. 真実性
      主要部分・重要部分について真実性の証明がなされれば足りる
      • 一般読者が普通に読んだ場合の印象が「主要・重要」の基準(最二小判S31.7.20)
        事実審の口頭弁論終結時において客観的に判断する
      • 名誉毀損行為時点では存在しなかった証拠を考慮することも許される

    4. 相当性
      故意・過失の問題なので、行為当時の行為者の認識、すなわち行為時に存在した資料に基づいて判断する

    5. 公正な論評の法理
      公共の利害や一般公衆の関心事に対する意見・論評については、前提事実についての真実性・相当性が認められれば内容の合理性を要求すること無く故意・過失が否定される
      ただし、私生活の暴露や人身攻撃は許されない(論評の域を脱している)

    6. 言論の応酬、対抗言論の法理
      • 自己の正当な利益を擁護するためになした反論行為であって
      • 相手方の言動と比して方法・限度において適当と認められる限度を超えない
        場合には、違法性が阻却される(最三S38.4.16)

      また、インターネット上のやり取りに関しては、必要かつ充分な反論をすることが容易な媒体であり、被害者の反論が充分な効果を上げているとみられる場合には社会的評価が低下する危険性が認められず、名誉毀損・名誉感情毀損は生じない

このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

例えばNDAの「秘密情報の定義」の条項において、秘密指定(Confidential、社外秘など)をつけるか否かを決めるのは、秘密情報管理規程のような社内規程との整合性です。
例えば基本契約の「個別契約の成立」の条項において、みなし承諾を設けるか否かを決めるのは、受発注フローとの整合性です。
例えば業務を受託する個別契約の「著作権の帰属」の条項において、著作権を全部渡して良いか否かを決めるのは、どんな著作権が発生して、それを自社が将来流用するのかです。

有利とか、不利とか、過去がどうとか、他社との契約ではどうとか、そういうことではなく。

契約法務っていうのは、そういうことだと思うんです。
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

記憶は移ろいやすいもので、時間の経過とともに薄れゆき、場合によっては無意識のうちに書き換えられてしまうことを止めることはできないけれど、書き残したことはそのままの姿でそこにあり続けます。
今朝、あのとき、自分が何を考えていたんだっけとふと思い、久しぶりにtwilogにアクセスし、3年前のtweetを読み返してみました。

当時、僕はビルの17階のオフィスで船に乗っているかのような揺れを感じ、その後、テレビ中継で津波が見知らぬ土地を蹂躙していく様を同僚と一緒に呆然と眺めていました。
携帯は繋がらず、家族の安否がわからない不安。
直後の大きな余震がまた繰り返されるのではないかという不安。
書いてあることとは無関係に、いろいろな記憶が怒濤のようによみがえってきます。

あの地震のあとの最初のtweetは

でした。
その時は、原子力発電所が爆発するということも、膨大な死者・行方不明者がでているということも、3年経っても更地のままの土地がいたるところに残されることになるということも、何も知りませんでした。
大変なことが起きたとは思ってはいたものの、この時点では完全に他人事でした。

翌日、そのまた翌日へと読み進めていくと、当時のねじまがった感覚も蘇ってきました。
ねじまがった感覚というのはつまり、絶望とか焦りとかそういうものに支配されていたのに、言ったり書いたりすることはポジティブなことだけにしなきゃならないと思っていた、ということです。
そうしなければならないと、誰に言われたわけでもないのに。

このエントリーに、オチや教訓やまとめはありません。
3年前に自分が書いたものを読んだら、それがきっかけになって(まるで燃焼反応のように)鮮烈に当時の記憶がよみがえったという、それだけのことです。
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

Footprintsで10周年突入エントリーを拝見した直後、isologueにも10周年記念エントリーがあがり、すごい偶然だなーなんて思って自分のエントリーのログをたどってみたら、ここも10年経っていたことを発見。

超不定期更新で、しかも途中で自意識過剰なブログ止める宣言をしてみたりと、果たして「10年続けた」といえるのかは自分でもやや疑問ですが、とにかくまぁ、始めてから10年以上経過して、今でもこうしてたまにエントリーを書いているのは事実な訳です。

昔のエントリーを読み返すと自己評価と実力とのギャップが露になり、枕に顔を埋めて「ヴぁぁぁぁぁぁぁぁぁあlぁl」と絶叫したくなってしまいますが、そのことを10年後の今目の当たりにできるということもブログを書き続けることで得られる価値なのかもしれません。というか、そう考えなければ、「今すぐ開始から5年分くらいのエントリーを一括削除したい」という心の底から突き上がってくる衝動を押さえることができません。

改めて(枕を傍らに置きながら)過去エントリーを読み返すと、これまでの10年は、「今までやったことのないことをやろう」ということを心がけて過ごしたんだな、ということを実感します。
次の10年が経過したあと、昔を振り返って同じような感想を抱くことができたらいいな、と思ったりしました。

そんじゃ、今日も一日がんばりましょう!
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

↑このページのトップヘ