昨日今日と、特に予定もないのにお休みを頂いたので、こんなものを作ってみました。



受付はGoogleフォーム、処理はGoogle Apps Script、生成した利用規約はGoogleドキュメントという、完全にGoogleAppsのみで作ったものなので、意図せずモバイルにも対応してます。それにどれだけ意味があるのかはさておき。

だーっと書いたものなので、生成されるのは読むたびに誤字が見つかる味わい深い利用規約ですが、ともあれ、10時間くらいあればこのくらいのものは一般人でもキャッシュアウトゼロで作れてしまう世界に僕たちは既に生きているわけで、その中で自分の価値がどこにあるのかということを再考する材料としては悪くないんじゃないだろうかと思っています。

もうね、社名略称の当事者定義を甲乙に置換してみたり、業務を委託してる側なのに期限の利益喪失条項を双務に変更してみたりしてる場合じゃないですよ。

なお、一部簡略化したり変更しているところはありますが、生成される利用規約は、例の利用規約本(良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方)に掲載されているひな形がベースになっています。
著者の一人としてこんなことを言うのもアレですが、これ、本当にいい本なので、まだ利用規約本を持っていない方は自宅用と勤務先用と枕用で計3冊ご購入されることを強くお勧めします。
紙の書籍はこちらから、買ってすぐに読めるkindle版はこちらからどうぞ!

ちなみに、kindle版はその性質上枕には適さないのでご注意ください。
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

思い立ったらすぐにやるのがkataxさんです。
というわけで、まとめてみました。
不正確な記載があったら教えて下さいね!
  • 民法上の規定としては、710条、723条
    損害賠償&名誉回復処分
    • 刑法230と異なり、「名誉毀損」の要件は条文上不明確
    • 刑法230兇里茲Δ併犲圓量祥脊迷擦亡悗垢詬弖錣硫箪鼎睫正されていない
    • 刑法230の2のような違法性阻却事由も明記されていない

  • 「名誉」の意味
    社会的名誉(人がその人格的価値について社会から受ける社会、客観的な評価)
    • 名誉感情(自分自身の人格的価値にかかる主観的な評価)は含まない
    • 一定の受忍限度を超える場合には710条に基づく慰謝料請求の対象にはなりうる

  • 名誉毀損の対象の特定
    名誉毀損が成立するには名誉毀損の対象が特定されている必要がある
    • 仮名、匿名での名誉毀損表現
    • 名誉毀損表現に触れた一般人が対象を特定できる場合には特定あり
    • 名誉毀損表現に触れた一部の人が対象を特定できる場合も特定ありとされるケースもある(千葉地裁H8.9.25)
    • 対象が特定されないように配慮しているかも考慮される(神戸地裁H7.9.29)

  • 「女性」「サラ金」などの一定のセグメントに対する名誉毀損表現
    対象の特定性がないため名誉毀損は不成立

  • 法人に対する名誉毀損の成否
    法人にも社会的名誉があるため、財産的損害に対する賠償及び謝罪広告が認められることに争いはない
    • 慰謝料についても認められる(最判S39.1.28第一小法廷)

  • 死者に対する名誉毀損の成否
    死者の人格的利益の保護については、必要性は認められるものの実定法上の根拠を欠くことから否定するのが裁判例の趨勢
    • 遺族の故人に対する敬愛追慕の上を人格的法益として、当該法益への侵害として遺族による損害賠償が認められる余地がある
    • 723条が適用されるわけではないので、死者の名誉を回復するための謝罪公告掲載等は認められない
    • 死者に対する名誉毀損表現によって遺族の名誉までも既存された場合には、当然に名誉毀損が成立しうる

  • 事実の摘示の要否(刑法上の名誉毀損との比較)
    事実を摘示しなくても、人の社会的評価を低下させれば名誉毀損は成立しうる(最三小判H9.9.9)
    • 但し、事実の摘示による名誉毀損と、意見・論評による名誉毀損とでは判例上の免責要件が異なるため、両者を区別する必要はある

  • 免責要件
    刑法230の2のような違法性阻却事由は条文上明記されていないが、刑法230条の2の趣旨を踏まえて産まれた判例法理(明文無し)最一小S41.6.23

    • 名誉毀損に該当する行為がなされても、
      • 公共の利害に関する事実にかかり、
      • 専ら公益を図る目的に出た場合において
      • 摘示された事実が真実であることが証明されたとき
      は違法性を欠くため、不法行為は成立しない

    また、その摘示された事実について真実であることが証明されなくても、公共性と公益目的が認められるときは、行為者においてその事実を真実と信ずるについて相当の理由がある時は故意もしくは過失が否定され、不法行為は成立しない

    1. 公共性の有無
      (1)対象者の地位・立場(私人、地方公務員、国会議員)と(2)表現の内容(業務との関連性、私生活上の事項)から総合的に判断される

    2. 公益目的
      動機等の主観的要件だけでなく、表現方法の相当性や事実調査・根拠資料の内容などの客観的事情も考慮される
      • 公益目的ではなく、加害目的によるものと判断される

    3. 真実性
      主要部分・重要部分について真実性の証明がなされれば足りる
      • 一般読者が普通に読んだ場合の印象が「主要・重要」の基準(最二小判S31.7.20)
        事実審の口頭弁論終結時において客観的に判断する
      • 名誉毀損行為時点では存在しなかった証拠を考慮することも許される

    4. 相当性
      故意・過失の問題なので、行為当時の行為者の認識、すなわち行為時に存在した資料に基づいて判断する

    5. 公正な論評の法理
      公共の利害や一般公衆の関心事に対する意見・論評については、前提事実についての真実性・相当性が認められれば内容の合理性を要求すること無く故意・過失が否定される
      ただし、私生活の暴露や人身攻撃は許されない(論評の域を脱している)

    6. 言論の応酬、対抗言論の法理
      • 自己の正当な利益を擁護するためになした反論行為であって
      • 相手方の言動と比して方法・限度において適当と認められる限度を超えない
        場合には、違法性が阻却される(最三S38.4.16)

      また、インターネット上のやり取りに関しては、必要かつ充分な反論をすることが容易な媒体であり、被害者の反論が充分な効果を上げているとみられる場合には社会的評価が低下する危険性が認められず、名誉毀損・名誉感情毀損は生じない

このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

例えばNDAの「秘密情報の定義」の条項において、秘密指定(Confidential、社外秘など)をつけるか否かを決めるのは、秘密情報管理規程のような社内規程との整合性です。
例えば基本契約の「個別契約の成立」の条項において、みなし承諾を設けるか否かを決めるのは、受発注フローとの整合性です。
例えば業務を受託する個別契約の「著作権の帰属」の条項において、著作権を全部渡して良いか否かを決めるのは、どんな著作権が発生して、それを自社が将来流用するのかです。

有利とか、不利とか、過去がどうとか、他社との契約ではどうとか、そういうことではなく。

契約法務っていうのは、そういうことだと思うんです。
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

記憶は移ろいやすいもので、時間の経過とともに薄れゆき、場合によっては無意識のうちに書き換えられてしまうことを止めることはできないけれど、書き残したことはそのままの姿でそこにあり続けます。
今朝、あのとき、自分が何を考えていたんだっけとふと思い、久しぶりにtwilogにアクセスし、3年前のtweetを読み返してみました。

当時、僕はビルの17階のオフィスで船に乗っているかのような揺れを感じ、その後、テレビ中継で津波が見知らぬ土地を蹂躙していく様を同僚と一緒に呆然と眺めていました。
携帯は繋がらず、家族の安否がわからない不安。
直後の大きな余震がまた繰り返されるのではないかという不安。
書いてあることとは無関係に、いろいろな記憶が怒濤のようによみがえってきます。

あの地震のあとの最初のtweetは

でした。
その時は、原子力発電所が爆発するということも、膨大な死者・行方不明者がでているということも、3年経っても更地のままの土地がいたるところに残されることになるということも、何も知りませんでした。
大変なことが起きたとは思ってはいたものの、この時点では完全に他人事でした。

翌日、そのまた翌日へと読み進めていくと、当時のねじまがった感覚も蘇ってきました。
ねじまがった感覚というのはつまり、絶望とか焦りとかそういうものに支配されていたのに、言ったり書いたりすることはポジティブなことだけにしなきゃならないと思っていた、ということです。
そうしなければならないと、誰に言われたわけでもないのに。

このエントリーに、オチや教訓やまとめはありません。
3年前に自分が書いたものを読んだら、それがきっかけになって(まるで燃焼反応のように)鮮烈に当時の記憶がよみがえったという、それだけのことです。
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

Footprintsで10周年突入エントリーを拝見した直後、isologueにも10周年記念エントリーがあがり、すごい偶然だなーなんて思って自分のエントリーのログをたどってみたら、ここも10年経っていたことを発見。

超不定期更新で、しかも途中で自意識過剰なブログ止める宣言をしてみたりと、果たして「10年続けた」といえるのかは自分でもやや疑問ですが、とにかくまぁ、始めてから10年以上経過して、今でもこうしてたまにエントリーを書いているのは事実な訳です。

昔のエントリーを読み返すと自己評価と実力とのギャップが露になり、枕に顔を埋めて「ヴぁぁぁぁぁぁぁぁぁあlぁl」と絶叫したくなってしまいますが、そのことを10年後の今目の当たりにできるということもブログを書き続けることで得られる価値なのかもしれません。というか、そう考えなければ、「今すぐ開始から5年分くらいのエントリーを一括削除したい」という心の底から突き上がってくる衝動を押さえることができません。

改めて(枕を傍らに置きながら)過去エントリーを読み返すと、これまでの10年は、「今までやったことのないことをやろう」ということを心がけて過ごしたんだな、ということを実感します。
次の10年が経過したあと、昔を振り返って同じような感想を抱くことができたらいいな、と思ったりしました。

そんじゃ、今日も一日がんばりましょう!
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

2014年は、「英語をちゃんと使えるレベルに引き上げる」ということに取り組むことにしました。

【やること】
・日本語と英語のどちらでも読める情報は、英語で読む
・ケータイから日本語のエンタメ系コンテンツを削除する
・kindleで英語の本を多読する
・昼休みは英語の勉強(主に単語)に充てる
・平日は最低30分間は英語の勉強(主に文法)に充てる
・休日は最低60分間は英語の勉強(主に多読)に充てる

【達成すること】
・TOEIC(7月)で900点以上とる
・2014年中にDUOに載っている英単語を全て覚える
・2014年中に英語の本を12冊以上読む

それでは、本年もよろしくおねがいします。
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

2013年も、もうそろそろ終わりですね。
今年一年を振り返ると、何をおいてもやっぱり 良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方の執筆に参加させていただいたことが最大の出来事だったと思います。
自分で言うのもなんですが、ウェブサービスをリリースしようとされている方や、今まさにウェブサービスを運営されている方にはきっと役に立つ一冊ですので、ぜひお手に取っていただければと思います。

また、「人に仕事を教える」ことにどっぷりつかることになり、その反射として自分の仕事を見つめ直した一年でもありました。

あとは、Advent Calendarですね。
ご参加いただいたみなさん、師走のお忙しい時期にも関わらず快くご協力いただき、ありがとうございました。

なんてことをつらつら書いているうちにもう2013年が終わってしまいそうなので、この辺で。

今年一年、お世話になりました。
来年もよろしくお願いします。

除夜の鐘の順番待ちをしながら。
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

このエントリーは法務系Tips Advent Calendar 2013の25日目の記事です。

今回の法務系Advent Calendarは、一人でもいいからこれをきっかけにブログを始めてくれる方がいらっしゃったら嬉しいなと思って企画したものなので、最終日は「みんな、ブログ書こうぜ」をテーマにしたエントリーにしようと結構早い段階から考えていました。
というわけで、Tips的な色合いはだいぶ薄いですが、法務系Tips Advent Calendar25日目のはじまりはじまりー



実はこのブログ、2004年の1月が開始月なので、ぼちぼち10周年を迎えることになります(このエントリーを書くために開設日を確認したときに気づきました。奇遇!)。とはいえ、もともとこのブログは単なる暇つぶしで始めたものに過ぎなくて、それゆえに、開始から数年間はチラ裏日記+α程度の、しかも特段読んでおもしろいわけでもないことしか書いていませんでした。
そして、開設後1年ちょっとでチラ裏日記の更新に飽きた僕は、実に恥ずかしいことにブログの引退宣言をしました。チラ裏ブログなのに。自意識過剰にも程があります。
ただ、実際にブログを止めてみると、何となくもったいないような、寂しいような気分がぼんやりと湧いてきました。とはいえ、今までのようなチラ裏日記ではまたすぐに飽きてしまう。
そんなわけで、引退宣言からわずか1ヶ月でブログの更新を再開しつつ、それ以降は、チラ裏ではない、「読む人にとって価値のある情報」を書こうと意識するようになったのです。
そして、この「読む人にとって価値のある情報」への意識が高くなって行くことに伴い、ブログは僕にとって有用なツールへと徐々に変化していきました。

ブログがもたらしてくれる利点には様々なものがありますが、その中でもこの3つは僕にとってはとても重要でした。
(1)自分の知識や経験が足りていないことを実感できる
実際にやってみると実感できるのですが、読む価値のある文章を書こうとすると、普通の人はすぐにネタ切れになります。それはもう、想像以上の速さで。場合によっては1本書いただけでネタ切れなんてこともあるかもしれません。
そして、「自分は読む価値のある文章のネタをそれほど持ちあわせていなかった」という事実に直面することは、特に毎日忙しく仕事をこなしていればいる程忘れがちな「このままじゃマズい」というポジティブな焦りを産み出す源泉となります。

(2)経験を知見に変えるきっかけになる
業務を通じて積んだ経験を汎用的な知見に昇華させようとする場合、「案件特有の事情を取り除き、汎用的に使える情報を抽出する」というステップを踏むことになるのですが、その過程でそれまで気に留めていなかった問題点や、派生的な論点に気づくことも少なくありません。
とはいえ、日々実務に追われているとこのような処理にはなかなか手を付けられないものなので、ブログはオフタイムに実務を振り返る良いきっかけになってくれます。

(3)文章力が上がる
人に見られる文章をたくさん書くだけで文章力は(少なくともある程度のレベルまでは)自然と身に付いていくものだと思います。
そして、まとまった文章を書く場としてはブログはうってつけです。
書くのに誰の許可を取る必要もない。字数制限もテーマの制限もない。内容に多少間違いが含まれていても偉い人に怒られることもない。
それでいてある程度は人に読んでもらえる。
こんな場所はブログ以外にはちょっと思い浮かびません。


いかがでしょうか?ちょっとは「ブログ書いてみようかな」という気になりましたでしょうか?

こんな小難しい理屈をこねなくても、道端に距離標を立てるように、その時その時の「現在の自分」をブログに記録しておくことは、後で振り返ったときにとても楽しいものです。この楽しさは、アルバムを開いて昔の写真を眺めるときのそれと似ています。
また、過去の自分がどんなだったのかがわかるということは、成長の度合いを測ることができるということでもあります。何しろ成長は、過去の自分と現在の自分とを比較することでしか測ることができないものなのですから。

さてさて、ちょうどキリもいいですし、早速来年の1月から始めてみましょうか。
きっと楽しいですよ。
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

このエントリーは法務系Tips Advent Calendar 2013の21日目の記事です。



このエントリーは、Google Appsを導入していない企業や事務所にお勤めの方にはあまり意味のない内容になっています。予めご了承ください。

0.導入
Google Appsに含まれるGoogle Driveには、「フォーム」を作成する機能が含まれています。
この「フォーム」が本来想定している用途は、お問い合わせフォームやアンケートフォームのように、不特定または多数の対象者から広く情報を集めるというものなのですが、実はGoogle Apps Scriptという、JavaScriptをGoogleが拡張したスクリプト言語と組み合わせることで、簡単な「依頼受付システム」の入り口にすることも可能です。
とはいえ、これだけではさっぱりイメージが湧かないと思いますので、実際にサンプルを作ってみました。
今回は、このサンプルをベースにGoogleフォームとGoogle Apps Scriptを利用した「依頼受付システム」のご紹介したいと思います。

1.サンプル
※あくまでサンプルなので、メールアドレスは10 Minute Mailなどのサービスで取得したものを利用することをお勧めします(公開設定のスプレッドシートに記載されてしまいます)


(1)Googleフォームから送信された情報がスプレッドシートに記録される(Googleフォームが元々備えている機能)
※Google Apps for BusinessのGoogleフォームではログインID(メールアドレス)を自動取得するよう設定できるので、フォーム上で依頼者のメールアドレスの記入を求める必要はありません。

(2)フォームからスプレッドシートに情報が登録されると、予めスプレッドシートのスクリプトとして組み込み、フォームから申請を受け付けた際に自動実行するよう設定しておいた「requestReceived」という関数が自動実行される。
【フォームから情報を受け付けた際に自動実行するスクリプトの設定方法】

WS000071

WS000072


(3)requestReceivedが、管理簿用の別のスプレッドシートに必要事項を転記しつつ、依頼者のメールアドレスと処理担当者のエイリアス(今回はrequestreceive20131211@googlegroups.com)に受付メールを送付
ちなみに、requestreceive20131211@googlegroups.comに送付されたメールはこちらから確認可能


なお、Google Apps Scriptを利用すると、上記の処理の他にも、例えば「Googleドライブ上に依頼者と処理担当者が共同編集者に設定されたフォルダを自動作成する」とか、「管理簿上のデータ(例えば仕掛り案件数など)を読み取って受付メールに記載する」などの処理も比較的簡単に実現することが可能です。

JavaScriptを一度も触ったことがないという方にとっては一見意味不明かもしれませんが、難しいこと、複雑なことは一切していませんので、ちょっとした知識を身につけるだけで何をやっているかはすぐにわかるようになるはずです。
わからないなぁという方も、この機会に冬休みの課題としてJavaScriptを触ってみてはいかがでしょうか。
→Codecademy(http://www.codecademy.com/ja/tracks/javascript
→ドットインストール(http://dotinstall.com/lessons/basic_javascript

2.requestReceivedのコード
https://docs.google.com/document/d/1FFBMdX_bCT0CElJu-dSDSklFswR_rNRCIw3OdO88Qsk/edit

3.フォームで依頼を受け付けることで得られるメリット
ここまで読んで、「こんなめんどくさいことをしなくてもメールで依頼を受け付ければいいじゃん」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんので、メールでの依頼受付では実現できないメリットに触れておきたいと思います。

(1)必要な情報を効率的に収集できる
フォームには「必須記載事項」を設定できるため、「依頼時に必要な情報が揃わない」という状況になるのをある程度抑制できます。例えば謄本請求依頼を受ける際に「現在事項?履歴事項?」「コピーでOK?」「3ヶ月以内縛りあり?」といった情報が依頼時についてくるようになるのです。

(2)管理簿を自動作成できる
管理簿を作ることで、業務の繁閑期や担当者の処理件数などの分析や、仕掛り案件の状況把握が容易になりますが、その一方で、管理簿に全ての受付案件を登録することは面倒です。
フォームとGoogle Apps Scriptを組み合わせることで、この管理簿への登録処理の多くを自動化することが可能になります。

(3)依頼の見落としを防げる
メールによる依頼は、他のメールに埋もれて見落としてしまう可能性がありますが、フォームとGoogle Apps Scriptを組み合わせることにより、
1.管理簿に自動的に転記される
2.所定のタグを本文や件名に埋め込むことにより、非常に精度の高いメール振り分けが可能になる
という2点から、依頼を受けたのに見落としていた、という事態を防ぐことができます。

(4)依頼者の安心感につながる
一日に何件も新規依頼を受け付ける場合には、受け付けた時点で受付メールを手動送信するのは面倒です。
他方で、依頼後になんのリアクションもないと、依頼者は「依頼した件、ちゃんと処理を開始してもらえたのだろうか」という不安を抱くものです。
フォームとGoogle Apps Scriptを組み合わせることで受付メールを自動送付できるようになるため、依頼者の安心感にもつながります。

(5)組織としての対応が容易になる
メールは基本的に個人が個人に送付するものなので、メールで依頼を受け付ける仕組みでは、どうしても自分の知っている担当者個人に宛てて依頼をしてしまい、担当ローテーションの妨げになってしまったり、ノウハウの属人化の一因になってしまう可能性があります。
フォーム経由の依頼は「個人宛て」のイメージを伴わないため、組織としての対応が容易になります。


やっていることは単純なので、最初の一歩さえ踏み出してしまえば思いのほか簡単に扱えるようになるGoogleフォーム+Google Apps Scriptでの依頼受付システム。
プログラミングが必要というだけで毛嫌いせずに、ぜひチャレンジしてみることをお勧めします。

上記のメリットの他にも、事前の準備をせずに手っ取り早くプログラミングの楽しさを味わえるという点も見逃せないポイントです。


というわけで、法務系Advent Calendar21日目は以上で終わりです。
明日はyoucutherhairさんです。
よろしくおねがいします〜
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

【法務系Tips Advent Calendar 2013】契約書「ひな型」再考〜どこまで用意するべきか? - bizlaw_style
を拝見し、
以上、「法務系Tips Advent Calendar」の議論の盛り上がりを機会に、「契約書ひな型」というテーマについても、各社(各所・各人)の取組みや考え方を可能な範囲で共有できたら、なかなか面白いのではないかと思い、とりあげてみました。
との呼びかけに呼応して、自分が日常業務で利用している条項集のサンプルを取り上げてみようと思います。

ちなみに、モノはこんなかんじです。
WS000075



契約書をドラフトする際は、前文・結び文も含めて基本的にこの条項集からコピペしています。
つまり、別の契約書を一部修正する方法で契約書を作成することは、私の場合は基本的には行いません。(例外は、案件間の条件面の相違がほとんどないことが明確な場合や、条項集が想定していな特異な契約をドラフトする場合くらいです)、
ひな形は、そのまま相手方に提示するものであって、それをベースに別の契約書を作成するものではない、というスタンスです。

ひな形であれ、他の案件で実際に使った契約書であれ、既に契約書の体裁で存在しているものをベースにする場合は、形式面での修正漏れや、他の案件特有の条件の混入当該案件にのみ必要な条件を落としてしまうといったミスが発生しがちでしたが、コピペ用途に最適化した条項集を利用するようになってからはこのようなミスはずいぶんと減りました。

そのまま相手に提示できる定型的な契約書面についてはひな形でひと通り揃えておき、案件ごとにカスタマイズが必要な契約書の作成時や相手方から契約書案を提示された場合は条項集で対応するというのがミスの低減と効率化のちょうどいい落とし所じゃないかと最近は思っています。

で、次のステップとしては、安全にカスタマイズできるひな形、つまり契助的なものの活用ということになるわけですが、これをGoogleフォームを使って自前で作ってしまおうという試みに近々チャレンジしてみようと思っています。

ではでは。
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

↑このページのトップヘ