木村ゴー氏が年金脱退権を提唱されています。
厚生年金はネズミ講か? [コラム]
明快で、わかりやすい、評判どおりのコラムだったけれど、このコラムを読んで「俺も年金払いたくないから、脱退権を!」と思ってしまうのは、ちょっと危険なんじゃないだろうか。

年金を脱退してしまったら、公的年金に変わる対処を自己責任で、しかも今のところ税金の補助無く行わなければならないんだけど・・・
つまり、脱退後は年金を支払う義務からは解放されるけれど、自分の老後等を保障するナニカを自分で考えて、多くの人はそこにお金を投下する必要が出てくるわけだけれども、適当な措置を取れる人は若年層にそんなに多く存在していないんじゃないだろうか、って思うわけです。

他にも、脱退権をみとめた場合に必要となる税負担がよくわからない(脱退した上で自分と関係ないところに使われる税金をたっぷり取られたらたまらん)とか、
「負担は年収の20%以内に抑える」という方針は信用できないと言いつつ、「脱退権認可後も年金の支払いは従来どおり保証する」ことを前提としていること(結局運用は役人がするんだから、僕はどっちも信用できない)とか、いろんな疑問が出てくる。

もちろん、木村ゴーさんは、上記のようなことは既に検討済みで、だけど紙面(じゃないけど)の都合上、省略しただけなんだろうけれど、あのコラムだけを読んで「そうだ、京都に行こう」的に「そうだ、年金を脱退しよう」と思うのは、すんごく危ないんじゃないだろうか、って考えた、土曜のお昼前でしたとさ。

(年金脱退権に反対しているわけではないです。反対できるほど情報を持っていないので・・・)