2005年08月

「いえ、ですから、弊社があえてソフトウェアも目的物に含めることをご提案したのは、そうすることが一番単純に目的を達成できると判断したからですので、そのことは」
ここまでしゃべったところでふと視界の端に違和感を感じた。
なんだろう、些細なことだけれど、確実に良くないこと。
そんな小さな違和感に気をとられたせいで、結論を言う前にさっくりと話を遮られてしまった。
「えぇえぇ、それは私どもとしても十分認識しておるところでして、ただ一方でですね、」

あぁ、くそ。だいたい、このおっさんのしゃべってる内容はすんごく意味がわかりづらいんだよ。参ったな。
と思って視線を下に落とすと、さっき感じた違和感の正体が明らかになった。

そう、例の、あれ。

チャック全開

だったんだよ。


もうね、気づいた瞬間、すごい勢いで前かがみ。
そんで、ネクタイでカモフラージュ。これね。
気づいてから1秒経ってないスピーディーな対策。さすが、できる男は違う。

でも、問題なのは、「気づいてから」ってことなんだよな。
もしかしたら、もう既に僕を除いたこの応接室にいる人全員は、既に知ってるんじゃないだろうか。
そんで、「あいつ、チャック全開で熱弁かよ。プゲラ」とか思ってるんじゃないだろうか。
あぁ、なんだよ、よりによっ

「と考えているのですが、いかがでしょうか。」

うわ、やべ。こっち見てるよ。
チャックに気を取られてまったく話聞いてなかったんだけど。

「えぇ、そうですね・・・いかがですか?」
ここは、とりあえず調達部門にボールを投げるしかない。
頼む、うまく切り返してくれ。

「え、あ、うーん。いや、うーん。確かにそれでもいいかもしれませんねぇ。」
・・・おいこら、お前。
「いいかもしれませんねぇ」じゃねぇよ。
30分前の打ち合わせでは、「ガツンと言いますので。」とか言ってただろうが。ふざけんな。

こうなったら、とりあえずチャックを元に戻すことに集中するしかない。
売買の目的物の範囲については、とりあえず忘れよう。

そーっと、そーっと。誰にも気づかれないように股間の金具に右手をかけて。
よしよし誰も見てないぞ。
今のうちに、そーっと、そーっと、引っ張り挙げる・・・ぞ・・・あぁ、くそ。
ソファーに深く座ってるせいで、上に力をかけてもさっぱりチャックが閉まらん。
これじゃ、単に股間がモッコリしたように見えるようになっただけだ。バカか俺は。

でも、こんなことであきらめるわけにはいかない。
右手だけでミッションをコンプリートできないのであれば、左手の助けを借りればいいだけのこと。
今度は左手をそーっと、そーっと。
よし、つまんだぞ。次は右手を上にあg

「では、続いて次のページの2の(2)についてですが」


ふ・ざ・け・ん・な


今ページをめくれって言うのか?
このベストポジションを放棄しろっていうのか?
何の権利があって、そんな無茶を言うんだ?
自分がどうゆうことを口に出しているか、わかってんのか?

・・・しかし、ここでポジションの維持にこだわると、むしろ不自然さが際立ってしまう。
仕方がない。ここは素直に薪に臥せようではないか。

どれ、2の(2)を見ると・・・うわ、どうでもいいことが書いてあるな。なんだこりゃ。
俺のチャックとどっちが大切か、考えてみればわかるだろ。
ちっとは気を使えよ。気を。まったk

(ヴィーヴィーヴィー)

き、
キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!

神降臨。
このタイミングで内線が来るとは!

難しい顔をしてそそくさと席を立ち、話をしながらチャックを閉め、席に戻る。
応接室Bを席巻した長くそして厳しい戦いは、唐突に、だがしかし確実に、今終わりを告げたのである。
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9時
おそるおそるメールチェック。
怒りに満ちたメールはとりあえず無いことにほっと一安心。
しかし、今日はやけに人が少ないな・・・

10時
久しぶりに個人情報保護法系のブツがきたので、これまた久しぶりにガイドラインを紐解く。
ちなみに、個人情報ってどんなものですか?と聞かれた場合、「お上が『個人情報』と認めたものです」と答えます。
ふざけているようで、実はこうとしか答えられないんじゃないか本気で思っているんだけれど、どうでしょうか。

11時
あまりの平和さに、なぜかちょっとした罪悪感を感じてしまう。
そういえば、まだ内線が一度も鳴っていないではないか・・・

12時
久しぶりにおべんと。
今も昔もえび寄せフライは最高にんまいと思う。

13時
訴訟報告書を読む。
「多分〜だと思いますけど・・・」レベルの話が、法廷ではかなり強硬に主張されていて冷や汗をかく。
これで事実と違ったらどうしよう。
でも、そんな心配をするくらいなら、事前にちゃんと確認をすべきだったのだ。
ということを、報告書を読むたびに反省するんだけれど。

14時
突如、出張先のホテルの人数変更をしていなかったことに気づいてあわててキャンセルの電話。
なぜ今このタイミングで気づいたのか全くもって不明。
でも、まぁ、でかしたぞ、自分よ。

15時
さっきから気になっているんだけど、なんかスーツがきつくなったような・・・

16時
業務委託契約の価格改定について稟議が回ってくる。
思いっきり時給計算してるんだけど・・・
追加料金という名前の残業代も付いてるんだけど・・・

17時
生まれて初めてタレントの広告出演に関する契約書を見る。
あの人を起用するだけでこんなにかかるのか・・・と愕然とする。
ワタクシの年収を軽く超えているんですが。

18時
昨日見たターミナルを思い出して、結局あの噴水はどうなったのかってことが気になってしょうがなくなる。
ちなみに、僕はどんなベタでも、人の善意が満ち溢れている映画が好きだったりする。
だから、細かいことを抜きにして、ターミナルも結構好き。
しかし、あの噴水はどうなったんだ?まったく。

19時
ばんごはん。

20時
ごはんを食べたらもともとあんまりなかった集中力が一気に減退した。
いや、まぁ、今日に限ったことじゃないけどさ。

21時
こんなときは、出張の宿泊先をあさるに限る。
ということで、楽天トラベルをチェックチェック。
楽天トラベルは、ポイントがたまるからというだけの理由で使っているんだけど、最寄り駅で絞り込めないのがすごく不便だと思う。
もしかしたら、実は最寄り駅で絞込みってできるんだろうか・・・うぅむ。

22時
遠くの席の人が、「お疲れ様〜」と言って帰っていった。
あれ?と思って周りを見ると、フロアにいるのは僕一人だけ。
と気づいたとたんに空調が切れた。
うわ、すごく静かになったぞ。
なんつうか、うーん、そう、あれだ、夜の学校みたいだ。
ん?夜の学校?

・・・こ、怖くなんか無いぞ。ほんとだぞ。
(((( ;゚Д゚))))

22時50分
帰る。
仕事が片付いたから帰るんだぞ、ほんとだぞ。
ガクブル(((((( ;゚Д゚))))))ソソクサ
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山のような仕事を尻目に、絶賛エンジョイサマーバケーション中のkataです、こんばんは。

「まだですか?」
という催促のメールに対して即自動返信される「現在夏休み中です。てへ。」ってメールを見た人が怒りに打ち震えている様を想像すると、この上なく気分爽快です。

さて、夏休みのイベント第一弾として、昨日はセサミストリート・ライブに行ってきました。

で、そこで耳にした衝撃の事実。


ビッグバード曰く
「あぁ、もちろんできるよ。だって僕はカナリヤだから」



・・・



「だって僕はカナリヤだから



・・・・・・



カナリヤだから




え・・・




工工工エエエェェェ(´д`)ェェェエエエ工工工




それ、どんな突然変異だよ・・・
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昨日の晩、よせばいいのに怖い話を読んでしまって、それが本当に怖かったもんだから、びくびくしながらトイレに行ったり歯を磨いたりする羽目になってしまった。
かわいいぞ、ボク。
母性をくすぐるぞ、ボク。

で、奥さんからはさんざん「お前、マジ情けねぇな」という評価を頂くことになったわけですが、これはむしろ、僕の想像力が人並み以上に豊かなことからくる恐怖であるわけなので、むしろ人に誇っていいことなんじゃないかと思うのです。
はいごめんなさいうそつきました。

で、その有り余る想像力を駆使して考えてみたんだけど、「怖い話」って、「得体が知れない」からこそ、また、「危害を加えられるかもしれない」からこそ怖いんじゃないかと思うんだけど、どうでしょうか。
もしそうだとしたら、将来「いわゆる霊とか物の怪といったものは、これこれこういった理屈で存在するもので、人々に危害を加えるものではありません」という見解が信頼できる筋から寄せられた場合、「怖い話」を聞いても、怖く感じなくなるのだろうか、なんてことを考えてみたりして。

例えば、薄暗いトンネルを通行中、足首に違和感を感じてふと足元に目をやると、血みどろの手が僕の足首をガシッと掴んでいた場合、「あぁ、アレか。まったくもう。」と思うだけで、恐怖を感じないんだろうか。
例えば、夜中に寝苦しさを感じてふと目を覚ますと、天井に水浸しの女性がへばりついてニタニタ笑っていた場合、「今度はこれか。やれやれ。」とため息をつくだけで、恐怖を感じないんだろうか。
例えば、コテージに放置されていたビデオテープを再生したら、変な井戸の映像がでて、その井戸の中から登場したぼさぼさ髪の女の人がテレビから這い出てきても「もうそれ、見たよ。微妙に古いよ。」と皮肉を言うだけで、恐怖を感じないんだろうか。
例えば、海岸d・・・
いや、もうやめよう。

だって、絶対怖いもん、これ。

もうさ、怖い話なんてものは、ぞうをのみこんだうわばみの絵を帽子の絵って言っちゃうような人に任せておけばいいんだよ。うん。
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昨日、会社の人が「あの人、東大出なのに頭が悪いんだよな。」と言っていたんだけど、こうゆう言い方ってどうかと思う。

そもそも「頭が悪い」って評価は基準が不明確で、記憶力がないのか、判断力が劣るのか、計算能力が乏しいのか、類推能力に欠けるのか、それだけじゃさっぱりわからない。
だから、人並み以上の能力を広く持っていたとしても、何かひとつでも不十分な能力があるだけで、「頭が悪い」って切り捨てることができちゃう。

しかも、だいたい東京大学出身だからというだけで、勝手に「頭のよさ」に過大な期待を抱いちゃっているところも、東大出身の方にとっては迷惑なんじゃないだろうか。そんなことないのか?

さらに言えば、その気が無くてもプンプン漂ってくる学歴コンプレックスの臭いにも我慢なら無い不快さを感じてしまう。言っている本人は気づいていないのだろうか。
やめたほうがいいと思うんだけど。


で、話は変わるけど、

先月天下ってきた本部長は、東大出の癖に頭が悪すぎるんだよ、ふざけんな

いや、これ、昨日会社の人も言ってたんだけどさ。
もうね、まったく同感。諸手挙げちゃう。むしろ、諸足も挙げちゃう。
場合によってはね、三本目の足mうわなにすrj;dやめr;lkふじこpk。;:
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