2012年12月

今年のはじめに、うっかり月に一回プレゼン資料をブログにアップするという目標を立てて以来、たどたどしくもなんとか12回分やり終えたので、せっかくですから振り返っておきたいと思います。

1月分:読むコンプライアンス研修
keynoteを使ってはじめて作った資料。
資料の内容そのものよりも、keynoteの作法に慣れる方が大変だった。が、同時にとりあえずシートを作って適当にエフェクトをちりばめるとそれらしい見た目になるというkeynoteのすごさを実感。
調子に乗ってちょっと煩くなってしまったのが反省点。

2月分:投資契約のどこを見れば良いのか
これもkeynote。
振り返ると、これが一番プレゼン資料として成立するように書けたものかも。

3月分:フリーランスエンジニアのための下請法はじめの一歩
下請法というと、遵守する側のための解説は豊富にあるけれど、保護されている側のための解説はあまり見かけないよな、と思って作ったもの。
これもまたkeynote。
本文にも書いたけど、タイトルに反してほとんどフリーランス向けにできなかったのが反省点。

4月分:法務にLTを勧める理由
困った時のprezi。
そして、実際にLTでしゃべった内容を転用したという本シリーズ最大の手抜き。
ごめんなさい。

5月分:GPLライブラリの組み込みを巡るいろいろ
またkeynote。
自分の意見を入れてみたんだけど、悲しいくらいに反響が無かった。(まぁ、反響が無いのはこの回に限ったことじゃないけれど・・・)

6月分:スタートアップ投資におけるConvertible Noteはじめの一歩
またまたkeynote。
まとまった資料が手元に無いテーマだったため、その意味で苦労した回。
この辺で「12月まで持つのだろうか・・・」と本気で心配になってきた。

7月分:ウェブサービスのスタートアップと商標権
久しぶりにprezi。
これが一番スピーディーに仕上がったような記憶がある。
preziはいつの間にフェードでのコンテンツ表示に対応したんだろ。

8月分:コンプライアンスの正体
そしてkeynote。
第2回法務系LTで使った資料を転用。
1月分に続いてコンプライアンスを取り上げたけど、これは今年の上半期「結局コンプライアンスって、どうすりゃいいんだ?」ということについて考えていたことのあらわれであって、決して手抜きをしたわけではない。はず。

9月分:個人情報案件の着眼点
書いて気づいたんだけど、結局ほとんどkeynoteだったんだな。
できれば各論点について自分の意見も書くべきだったのだろうけれど、そこまでの知見は無く、結果として「で?」という内容になってしまったんだけど、今年大きく盛り上がりを見せた個人情報案件に対するコメントが、ターゲットとなる論点がずれているせいでまったく噛み合ないケースをよく見かけたので。

10月分:外注管理について、法務から提案できることがないかを考えてみた
はいはい、keynote、keynote。
外注管理を担当している部署との打ち合わせの内容からヒントを得て書いてみたもの。
段々苦し紛れの色合いが増してきたのを感じたとしたら、それはきっと気のせい。

11月分:法務のためのワード調教 はじめの一歩
最初で最後のpowerpoint。
最初に言い訳をさせていただきますが、この頃から仕事がアホみたいに忙しくなってきたのです。
本当にすみませんでした。
ちなみに、Win+Shift+→は、マルチディスプレイ環境にある方にとっては必須とも言えるショートカットキーなので、これだけでも覚えて帰ってね。

12月分: スマートフォンアプリの受託開発契約で留意すべき8つの事項
最後もkeynote。
当初は事業譲渡について書こうと思っていたけれど、大人の事情でこちらのテーマに。
結果として、一番反響を頂いたプレゼンになったかも。


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振り返ると、自分の中でぼんやりと溜まっている知識を体系化するためには、プレゼン資料作りというのはいい方法だということは実感できました。
ただ、定期的にやるのは正直お勧めできません。だってネタ切れするもの。

あと、反響が欲しければ、ブログにアップするだけではだめで、FBやGoogle+などにもマルチポストする必要があるということも実感。

というわけで、1年のチャレンジはこれで終了です!
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11月からこっそりと開始していた採用活動が、今月半ばに無事完了しました。
最終的にはいわゆる新卒(企業に勤務した経験の無い方)を採用する結果となったのですが、当初は即戦力採用を目指しており、実際にお会いした方も、採用に至った方を除き全員が法務業務の経験者の方でした。

法務としての実務経験のある方の面接をする際、僕は必ずある質問をしていました。
それは、「他の法務担当者の方々と比較して、ご自身が優れていることは何ですか?」です。
しかし、残念ながら、この質問はあまり奏功しませんでした。
つまり、ほとんど魅力的な回答を得る事ができなかったのです。

翻って、ウェブ上では、(最近は特にGoogle+で感じる事が多いのですが)多くの方がご自身の専門領域について有益な情報をシェアされています。(明示的に語られてはいませんが、一連のエントリーから強みが浮き出てくる方がたくさんいらっしゃいます)
また、今月末で退職する僕の上司は、退職時の挨拶で、転職理由として「自分はエンターテイメント分野でのコンテンツ周りの法務を得意としており、それをより活かせる場に行く事にした」といった内容を語りました。

いずれも、中途採用面接で受けた「あれ?それが、ですか?」感とは正反対です。

この対比を目の当たりにしたことにより、最近麻痺してしまってきていた「自分はこのままだとヤバい」感が再びわき上がってきました。
ある程度安定的な立場を得た事により、無資格法務が本来的にはらんでいる「別にいなくてもなんとかなる」という危うさを忘れてしまっていたことに気づいたのです。

そんなわけで、「自分が人より優れていること」「人にはできないが自分にはできること」をより明確にするということを、来年以降の大きなテーマとしようと思ったりしたのでした。
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今年一年、思いつきで初めた「月に一回、プレゼン資料をブログにアップする」という今年の目標が、今まさに達成されようとしています。

あぁ、ここまで一度も遅れることなく、そう、一度も遅れることなくアップし続けられたことに、感激しています。

さて、今月のテーマはスマートフォンアプリの受託開発。
一般的なソフトウェア開発受託とは異なる視点での注意が必要な事項に絞って8つにまとめました。

「これが抜けてる」とか、「これは別に重要じゃねぇ」みたいなご指摘があれば、ぜひご教示くださいませ。



それでは、メリークリスマス!
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