2014年07月

76年に1度と言えば、そうですね、ハレー彗星ですね。
20年に1度と言えば、そうですね、伊勢神宮の式年遷宮ですね。
7年に1度と言えば、そうですね、善光寺のご開帳ですね。
3年に1度と言えば、そうですね、kataxさんの転職ですね。

というわけで、本日、7月11日を最終出社日として、また転職することになりました。
誰にも言ってもまったく信じてもらえないのですが、僕はジョブホッパー的に転職を繰り返すことについて1μgたりとも良くは思っておらず、それどころか、できることなら一つの会社にしっかりと根を下ろして働くことの方が、会社にとってはもちろん、本人にとっても良いと心底考えています。
それにもかかわらず、振り返ってみるとほぼ3年に一度の周期で転職を重ねてしまっているのは、偏に「伏せられているカードを目にすると、めくらずにはいられない」、または「得体の知れないスイッチがあるのに気づくと、押さずにはいられない」という僕の性格によるものなのではないかと思います。

あれだよね。
理性って、最終的には本能に勝てないんだよね。
知ってた?

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とはいえ、今回の転職は、年齢的にも(ぼちぼちアラフォー)、重ねてきた転職回数的にも(今回で早くも4回目)、勤務先の業績的にも(前期は過去最高益)、勤務先に対する家族の評価的にも(ワークライフバランスに優れ、家族にも優しい)、いろいろ悩みの多いものでした。
そんなこともあり、妻からは、なぜ今転職しなければならないのか、腰を落ち着けて働くことはできないのか、仕事仲間に迷惑をかけることに罪悪感を覚えないのか、脱いだ靴はちゃんと揃えろ、いい歳してちょこちょこ転職してたら人から信頼を得られるわけがないだろう、トイレの電気はちゃんと消せ、などと何度も問いただされました。
理性ではね、わかってるんですよ。僕だって。
でも、目の前の安定を手放すことができずにこのチャンスを見送ったら、多分後悔するだろうなって思ったんです。そんなわけで何度も話し合いを行い、一度はお断りしようという結論にも至ったのですが(そして実際にお断りの連絡をしてしまったのですが)、いろいろあって最終的にはあらたなチャレンジに一歩踏み出すことになりました。

思い返せば今の勤務先に転職するとき、ここはきっといい会社だと直感的に思ったわけだけれど、結果的にその直感は大当たりでした。
尊敬できる合理的な経営陣、日々降ってくる新しく刺激的な仕事、ビル直結の駐輪場、たのしく思いやりのある同僚、ビル直結の駐輪場、従業員思いの制度、そしてなによりビル直結の駐輪場、どれをとっても本当にすばらしいものでした。
敢えて苦言を呈するとすると、駐輪場がビル直結なのにも関わらず、勤務先のフロアにはエレベーターの乗り換えが必要なことくらいでしょうか。
それくらい、本当にいい会社でした。
3年間の決断は、僕が僕の人生の中で行った中でも最良のものの一つだったと断言できます。
そんな会社を辞めることにした以上、これからは、これまで以上に「選んだ選択肢を正しいものにする」アクションが必要になるのだと思っています。

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結果として、冬から春にかけて面接官としてたずさわっていた採用活動において僕自身が口にしていた「転職回数がやや多いですね」とか、「在籍期間が短めですよね」という言葉達がブーメランとなって鮮やかに額に突き刺さることになった次第ですので、この鋭いブーメランの痛みを忘れられるよう業務に邁進したいと思っています。皆様におかれましては、引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

なお、次の勤務先はtoCのウェブサービス屋さんです。

ではでは。
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昨日今日と、特に予定もないのにお休みを頂いたので、こんなものを作ってみました。



受付はGoogleフォーム、処理はGoogle Apps Script、生成した利用規約はGoogleドキュメントという、完全にGoogleAppsのみで作ったものなので、意図せずモバイルにも対応してます。それにどれだけ意味があるのかはさておき。

だーっと書いたものなので、生成されるのは読むたびに誤字が見つかる味わい深い利用規約ですが、ともあれ、10時間くらいあればこのくらいのものは一般人でもキャッシュアウトゼロで作れてしまう世界に僕たちは既に生きているわけで、その中で自分の価値がどこにあるのかということを再考する材料としては悪くないんじゃないだろうかと思っています。

もうね、社名略称の当事者定義を甲乙に置換してみたり、業務を委託してる側なのに期限の利益喪失条項を双務に変更してみたりしてる場合じゃないですよ。

なお、一部簡略化したり変更しているところはありますが、生成される利用規約は、例の利用規約本(良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方)に掲載されているひな形がベースになっています。
著者の一人としてこんなことを言うのもアレですが、これ、本当にいい本なので、まだ利用規約本を持っていない方は自宅用と勤務先用と枕用で計3冊ご購入されることを強くお勧めします。
紙の書籍はこちらから、買ってすぐに読めるkindle版はこちらからどうぞ!

ちなみに、kindle版はその性質上枕には適さないのでご注意ください。
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