SaaS利用規約ナイトに参加し、想像の5割増しくらいで発見があったので、少し時間が経ってしまったけどメモを残しておく。
  • SaaSとかサブスクリプションモデルという言葉は、純粋にその語句が示す意味だけでなく、ユーザーとの継続的関係を基礎とするビジネスモデルという意味合いで用いられている。これはおそらくSaaSやサブスクだけでなく他の言葉でも起きているはずのことで、同時に語義に忠実な(傾向がある)法務畑の人が足をすくわれやすいポイントかも知れない。
  • SaaSの提供企業では、ユーザーとの継続的関係を構築するために何をすべきか、どうすべきか、という発想でCSやマーケやセールスは動いているし、当然バックオフィスも同じ発想で判断する必要がある。ただ、何らかの判断を迫られたときに、クライアントとの関係の保全と、リスクヘッジのバランスを取ることは容易ではないはず(会社を守ればいいならそっちのほうが100倍楽)。
  • 利用規約は契約書と比べるとそれに対する同意はおぼろげであり、かといって法律のように民主的な正当化プロセスを経ていない以上、その内容の妥当性を自ら担保する必要性が高いし、一期一会ではないSaaSにおいてはその傾向はさらに強くなる。暗黙の了解のど真ん中を捉えるセンス、そこから外れた特約についてスムーズかつ最小限のハレーションで同意を取り付けるセンス、時流の変化を掴むセンス、みたいな、これまでとは違うセンスが必要になってくるのかも。で、自分はそれについていけるのだろうか・・・という危機感を覚えた。
  • 利用規約は、これまでもっぱらサービスプロバイダを守る盾として位置づけてきたので、多少書きすぎでもOKというところはあったし、要約なんてリスクファクターでしかないと思っていたけど、利用規約をクライアントとのコミュニケーションツールと位置づけるとそうも言っていられないよね。

開始10分前に到着したのに結構な埋まり具合でいい席座れなさそうだな、と思ったけど、一列目のど真ん中が空いていたのでラッキーだった。
本イベントは実況OKだったので、久しぶりにTwitterで実況をしたんですけど、小休止の時間に自分の中を通り過ぎていった言葉が高速で再構成されて花火みたいに気づきがポンポン産まれてくる快感はちょっと他では得られないものなので、可能なときは皆様も実況しながら聞くことをおすすめします(すっごく疲れるけど)