2021年も最終日になったので振り返りをしてみようと思います。

twitterを使って振り返り


2021年は色々なことが起こりすぎたので、tweetから記憶を掘り起こしてみました。
今年の夏頃、「後者の意味でのワークライフバランスを必要としている」状況ではなくなったんだけど、その結果バランスが崩れて日常が過剰にワークに傾くことになったので、外部要因でライフをある程度重視せざるを得ない状況というのは、(当事者にとっては厳しいことは間違いないし、程度問題ではあるんだけど)プラスに働く面もあると今は感じている。
長時間働いていると、緩くなるんだよね。自分のアウトプットの品質や業務の密度に対する自分からの要求が。


このエピソード自体はただの日常の一コマなんだけど、現状、このときやれていたような利用規約の見直しは全く行えていない。今年の前半はある程度やることを自分で選択できていたけど、後半はもう飛んできた球を打ち返すだけの(そしてしょっちゅう打ち漏らす)日々だった。
このときからまだ1年経っていなかったのか、という驚き・・・


春先に勤務先でコミュニティサービスの立ち上げ準備というお題をもらったので、コミュニティサービスというものを理解するために試行錯誤していた。個人としては様々な面で学びが合ったけど、同時期に動いていた勤務先の組織再編への対応を言い訳にまともな成果を何一つ残すことができずフェードアウトしてしまった。

マニュアルベースの業務遂行は、定着するまでは単にマニュアル整備の手間が増えるだけで効果実感をしづらく、それ故に定着もしないという悪循環になりがち。2021年は、自分史上最も高品質なマニュアルベースの業務遂行ができていた(マニュアルがない業務が見つかるとは誰かがマニュアルを作って共有され、マニュアルと実務の相違が見つかると誰かが修正して共有され、業務引き継ぎがマニュアルを介して高頻度で行われる)時期があり、その効果を実感できたのは収穫だった。


2021年、もっとも響いた指摘がこれ。この視点をもらってから、いろんな場面で同じ現象が発生していることに気づけるようになった。


2021年は全く異なる2つのチームで行動指針策定のファシリテーションをして、なんとなくやり方をつかめてきたので、忘れないうちにどこかでまとめないとな。
ざっくり言うと、組織のミッション・ビジョンの提示(ここだけマネージャーがやる)→課題(現状とビジョンとのギャップ)のブレスト→課題に対する共通認識の形成→課題解決につながる行動の定義という感じ

2021年最も多くのご意見を頂いたtweetかもしれない。自分としても改めて評価基準について立ち止まって考える切っ掛けになった。
昔は納得感やモチベーションを重視して評価基準を考えていたけど、今は被評価者の成長や人材価値の向上を重視して評価基準を考えていて、そこらへんのスタンスの違いは前述の行動指針の方向性や日々の言動にもかなり影響を与えていることを自分でも感じる。



よかった本



ものすごく優秀なマネージャーの考え方、スタンスはこういう感じなんだな、ということが理解できる1冊。


経験ベースのGREAT BOSSとは真逆の、研究ベースのリーダーシップ論。
軽妙な語り口だけどシンプル・端的に研究の要諦が示されている(っぽい)の読みやすかったし、得るものも大きかった。ただ、「まずは質問です。デデン(出題の音)」みたいな無用かつ寒い記載がしょっちゅう登場するので、そういうのが嫌いな方には合わないかも。



何やらやばめのタイトルだけど、内容は成人発達理論(というものをこの本で初めて知った)の入門書。自分がどのステージにいて、次はどのステージへのチャレンジが必要になるのかを明確に意識できるようになる。
この本を読んでから、マネージャーの視点・プレイヤーの視点を意識するようになった。



心理的安全性に関する本は何冊か読んだけど、これが一番良かった。これ一冊読んでおけば他はいらないと思う。


総括


すでに動いているチームのマネージャーを引き継ぐのはかんたんではないのに、それを2本同時並行でやることになって、自分としても大変だったし、各所に多大なご迷惑をおかけしたというのが2021年の最大の反省の1つ。
もう一つは新規サービスの準備というチャンスを全くものにできなかったこと。

あと、WFHのせいでもあるし、兼務のせいでもあるけど、2021年の後半は、平日は用事がなければ23時過ぎくらいまで、土日も数時間ずつはだいたい働いてた。かといって、それに見合った成果を得られた感じはしないので、虚しさがすごかった。長時間労働はよくないってわかっているんだけど、終わってないからやらざるを得なくて、それによって労働密度が更に下がって次の長時間労働を有無という悪循環。同じ様に死ぬほど働いていた同僚から「なんか、薄まっているんですよね」といわれ、言い得て妙だなって思った。薄まるんですよ、品質も、自分自身も。

と、あまり良い記憶がない1年だったけど、病むこともなく生き延びることができたし、どうやら峠も越えられたっぽいので、来年はもう少し人間性を取り戻したいと思います。