7/3の勉強会について週末にまとめをしようと思っていたけど、バタバタしているうちに月曜日がやってきてしまい、さらにlove_chocolateさんhase0831さんに内容をまとめていただきました。
ありがとうございます!


・・・で終わってしまうのもなんなので、私は私で、勉強会でしゃべった内容の背景や反省点を書こうと思います。




契約書を取り交わす意味
契約書を作る時、「ったりーなー」と感じる理由の一つとして、その必要性を実感できていないから、ということが結構大きいんじゃないかと思っています。
契約書をなぜ作るか、という問いに対する答えの王道は「トラブル時に合意内容を参照するため」というもので、このこと自体は確かにごもっともではあるんだけど、(業界や相手方の素性・お国柄によって変わるとはいえ)実務上、トラブルの場に契約書が持ちだされる機会はそう多く無い状況下で、この理由だけでは、実際にめんどくさい思いをする人の心を動かすことはできないはず。
だから、今回はこの王道の理由は軽く触れるにとどめて「契約書を作らなかったら、決めなきゃいけないことを決められないでしょ?契約書の検討という作業があるからこそ、要検討項目についてもれなく検討できるんだよ。」という方向で話を進めることにしました。
反省点:契約書を作らなかった場合のシミュレーションを飛ばしちゃったせいで、いまいち実感に欠ける内容になってしまった

契約締結フローにおける法務の役割
「意思決定をするのは現場(ひいてはそのライン上に位置する決裁者)」という考えを前提に、「決めるのはあなたです。法務はそのために必要な判断材料をできるだけ正確にお伝えします。」という役割分担を明確にするのが狙いでした。
反省点:上記の前提そのものが会社によってさまざまなので、いろいろな会社の方が参加する勉強会で話す内容としては説得力に欠けてしまった

契約書の読み方
パレートの法則的に、分量としては多くない重要な部分だけ押さえることができれば、その契約書の80%は押さえたも同然ということを伝えるのが狙いでした。
実務者向けの契約研修では、どうしても分かりにくい概念の説明(「瑕疵担保とは・・・」や、「知財とは・・・」など)に終始しがちだけど、契約書の機能として重要なのはもっとずっと単純で簡単なことなんだということです。
なお、ここで、基本契約と個別契約の位置づけを分かりやすく説明するためにはどういえばいいかについて軽く盛り上がりました。
・基本契約はオブジェクトで、個別契約がインスタンス(機能面から)
・サイト共通のlink要素で参照するCSSが基本契約で、各ページスタイル要素のCSSが個別契約(適用面から)
などなど。
反省点:意図をうまく伝えられない質問を何個かしてしまった。

契約交渉の進め方
契約交渉で膠着する大きな原因の一つが、「交渉の外形をとりながら交渉になっていない」というものがあるということをお伝えするのが狙いでした。
・「●●してくれ」と言われたら、「なぜ?」と聞く。
・合理的な理由に基づく修正(≒交渉の対象になりうる修正)は、実際はほとんどない。
・交渉できない場合は、押し切るしかない。
反省点:「じゃぁ、どう言えばいいの?」というところにもっと時間を割くべきだったかもしれない。

---

参加者の方がどんなところに疑問を感じ、また興味をお持ちなのかを知ることができ、僕自身もとても勉強になりました。
もうちょっと準備に時間を避ければ、「プログラミングと契約書の類似点と相違点から見る契約のキモ」みたいなことも挟みたかったのですが、残念ながら間に合わいませんでした・・・
(ちなみに、家の都合で早めに打ち上げ?から失礼せざるを得なかったことが一番の心残りでした。)

それでは!