この前、昼休みに思い付きで「コンプライアンス違反が起こるパターン」をまとめてみたんだけど、それだけじゃ何にも産み出せていないので、さらにもう一日分の昼休みをかけて「パッと思いつくコンプラ違反の事例との関連付け」もやってみたら、シートがすんごく汚く・見づらくなったこととの引き換えに一つわかったことがありました。




それは、ほとんどのコンプラ違反事例が「ばれない」ことを前提にしてるということ。
いや、考えてみれば当たり前のことなんだけど、こう「ばれないと思ってた」に矢印が怒涛のように突き刺さる様を見ていると、実感がわいてくるわけです。
「ばれない」っていう期待というか思い込みは怖いな、と。

コンプライアンス研修ではよく、「人に見られているとしても同じ行動を取るのか?」という判断基準を与えることがあるけど、結局のところ「ばれない」って思ってる人にそんなこと言っても全然意味ないんだよね。
だって、「同じ行動はとらないけど、ばれないからまぁ大丈夫」ってなっちゃうわけだから。

といことは、「ばれないと思わせちゃうかどうか」がコンプライアンス違反が止まるか否かを画するわけなので、コンプライアンス研修ではまず、知識とか意識とかの前に、「何かやったらばれるかんな!」ってことを強調することから始めなきゃならないのかもしれません。
もちろん、この脅しが空振らないようにするための当然の前提として、「何かやったらばれる」体制・システムの構築も必要になります。
今までは、どちらかと言うと「やらせねぇよ」という観点で体制・システムを考えていましたが、もしかすると、正解は「やったら見逃さねぇよ」の方なのかもしれません。

ここら辺を見なかったことにして「そもそもコンプライアンスとは、法令遵守にとどまる概念ではなく・・・」とか、「下請法と言う法律によって、資本金3億円以下の事業者に・・・」とか、「今や会社が潰れるような事態にも・・・」とか言ってみたってあんまり効果ないんだろうな、なんて思ったりしました。

んでは、また!

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