あらかじめ断っておくと、今回のエントリーには、オチがありません。

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法務には、ものすごく切れる人が(極少数)いる一方で、ちょっと引いてしまう位に使えない人がとても多いってことは、多くの人が感じている率直な感想なんじゃないかと思う。

その理由として、「間接部門の中でもマイナーな部署なので、優秀な人があんまり配属されない」とか、「法務の能力の優劣を会社が適切に評価できないので、無能な人でも元気に生き残っていける」といった理由も大きいとは思うけど、転職を通じて、違った面から「法務のやつらがまじつかえねぇ」理由に思い当たったというお話。

会社が社員を採用するときには、当たり前のことだけど、「その人を採用することでこんなことをしたい」という狙いがある。
たとえば、営業さんを採用する際の「売り上げの拡大」だったり、技術者を採用する際の「製品の開発・改良」だったり。
まぁそりゃそうだ。
タダじゃ人は雇えないわけだからね。

んで、法務の人を採用するときには、ってことを考えると、どうもはっきりとしてないような気がする。
よく聞くのは、「リーガルリスクのなんちゃら」ってとこだけど、リーガルリスクを実際になんちゃらするのは、法務じゃなくて現場の人々なので、法務としては、「現場の人々がリーガルリスクをなんちゃらするのをお手伝いする」ことしかできない
(昔流行った「事件は現場で起きてるんだ!」ってやつだ)し、そもそも企業活動において「リーガルリスク」ってのに出会う機会は、その会社が真っ当な生業を営んでいる限り相当レアケースだったりする。
(しかも、そのレアケースは、相手方や裁判所からのお手紙で法務に知らされることになる)

そんなわけで、当の法務の面々も、「法務としてどんな仕事をすればいいか」ってことをはっきりと意識することができず、だからといってデスクでボーっとしてるわけにも行かないから、何となく法務っぽい動きをしているように見える、仕事っぽいけどただの無益な(場合によっては有害な)行為に勤しむことになってしまう。
例えば、立ち入り検査の条項にやたらと拘ってみたり、とかね。


こんな風に、雇う側も明確で適切な役割を担わせることができず、雇われる側も自分の役割を打ち出すことができていないってのが、法務に使えない人が多い、もっとも重要な理由の一つなんじゃないだろうか。


だから、何って話だとは思うけど、そう思いました。
以上。