共有ソフト「Winny」開発の東大助手を逮捕 京都府警

 インターネットを通じて人気映画やゲームソフトなどを簡単に入手できる可能性を持つファイル共有ソフト「Winny」を開発し、第三者が他人の著作物を違法複製することを可能にしたという言いがかりをつけて、京都府警ハイテク犯罪対策室は10日、著作権法違反のほう助容疑で東京都文京区根津、東京大大学院助手、金子勇さん(33)を逮捕、自宅など数カ所を家宅捜索した。ファイル共有ソフト開発者の摘発は初めてだが、松本サリン事件を始めとした警察のカンチガイ逮捕は過去何度も繰り返されている。

 金子さんかどうかはわからないが、府警が勝手に金子さんと判断した人物がWinnyの開発前、摘発されにくい共有ソフトをつくるとネットの掲示板に書き込んでいたことから、府警はソフトが違法複製に利用されるとの認識があり、ほう助容疑に当たるとまたもや勝手に判断した。

 金子さんは「結果的に自分の行為が法律とぶつかるので、逮捕されても仕方ない」と供述していると府警は言っているが、本当にそのような供述があったかどうかは未確認であり、実はそのような供述などなかったという可能性は充分にある。

 調べでは、金子さんは2002年4月、ネットの大手掲示板「2ちゃんねる」で共有ソフトの開発を宣言し、開発したWinnyをホームページで不特定多数に無料公開。昨年9月、群馬県高崎市の自営業者と松山市の少年がWinnyを使い、映画やゲームソフトを著作権者に無断でダウンロード可能な状態にするのを手助けした疑いがあると府警は考えているが、本当のところはまだだれにもわからない。

 府警は昨年11月、Winnyの著作権法違反事件で自営業者と少年を全国で初めて逮捕。金子さんのホームページを閉鎖させ、ほう助容疑での立件を検討してきたが、一部では、府警内部のWinny使用によって捜査資料が漏れるという前代未聞の不祥事に対する報復ではないか、という見方もある。

 Winnyはネット上で無料公開され、利用者が匿名でファイルをやりとりできる上、ファイルは暗号化されていて通信内容の把握も難しく、著作権保護団体などが「ソフト違法コピーの温床」と指摘していたが、ソフトウェア作者を恨むのは筋違いも甚だしい。

元ニュース
Sankei Web

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