雑記 【おしごと関係】

法務部員がやっていることさん、dtk's blogさんにつづいて、僕も仕事上有用だと感じたページをご紹介。だいぶ毛色は違うけど。

つい最近、偶然にたどり着いたページなんだけど、約款は法律であるというページは、附合契約や約款に関していろんな文献の記載を串刺しで読むというなかなか得られない機会を提供してくれるという意味で有用だと感じた。

このページで主張されていることの結論がどこまで一般的なものなのかはわからないけど、少なくとも運送約款や通信サービス約款みたいな「普通誰も読まないよな」的な約款を作る際は、「こうしたい」ということを定めるんじゃなくて、契約の趣旨・性質に鑑みて合理的な内容を定めるという方向性で検討する必要があるという視点は、とても重要だと思う。

つまり、約款や規約は、ともすれば策定時に反論してくる相手方が存在しない分、明確に法令に違反してない範囲で書きたいことを書いてしまう傾向があるけど、むしろ「不合理な主張でごねられるのを防ぐために、合理的な条件をあらかじめ明示しておく」程度の姿勢で策定する必要があるんじゃないだろうか、ということだ。

と、ここまで書いた所で、期せずして企業法務マンサバイバルさんの今日のエントリーでも約款の有効性(こちらは消費者保護法との絡みで)について触れられていたのを見つけたので、トラバらせていただきます。

ではでは。
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細かいけど、やるとやらないとじゃ仕事の効率に違いが出るTips

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最近は減ってきてはいるけど、相変わらず当事者を「甲」「乙」と定義することがあるけど、これを、社名や契約上の立場で定義する。
例:日本電気は「NEC」、KDDIは「KDDI」と定義する
例:売買契約では「買主」「売主」と定義する

これだけで、よくある割りに発見が難しく、さらに影響も大きくなりがちな「甲乙取り違え」のミスを簡単に防止できます。
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その1「権利義務の譲渡禁止」
開発案件等の知財権が発生する契約に、
「本契約に関する権利及び義務を第三者に譲渡、承継し、または担保に供してはならない。」
的な規定を設けちゃうと、文理解釈上は知財権の第三者への譲渡等も禁止されることになるけど・・・これは、明らかに当事者の意思に合致していない。(開発を受託した側に知財権がすべて留保されるケースでは別だろうけど)

その2「秘密情報の例外」
秘密情報の例外の定番は、
(1)開示時点で公知の情報、
(2)開示後、受領者の責めに帰すべからざる事由に基づいて公知になった情報
(3)開示時点ですでに受領者が知得していた情報
(4)開示後、第三者から秘密保持義務を負うことなく適法に知得した情報
(5)受領者が独自に開発した情報
(6)開示者が秘密情報から除外することに承諾した情報
の6個(細かい言葉遣いはいろいろあるだろうけど)だけど、特に短いバージョンのNDAで、「法令等で開示が義務付けられた情報」が付け足されることがある。
でも、これは秘密保持義務の例外にすべきであって、秘密情報の例外とするのは少なくとも文理解釈上は変。
捜査機関に差し押さえられたら、以後は自由に第三者開示できるなんてことがあっていいはず無いわけだしね。

その3「仮差で解除」
解除事由に「仮差押または仮処分を受けたとき」があげられてることが結構あるけど、訴訟してて1審で負けたら仮差されることもあるでしょうよ。
そんなときにも解除できるってことすか?


と、まぁどうでもいいことを昼休みに書いてみました。
ボイラープレート条項は読み飛ばされる運命にあるので、ちゃんと読んでみるとたまに面白いことが書いてあってすがすがしい気分になることがありますよね?僕だけ?

ではでは〜
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10時
朝一で目にしたメールが「できれば16時までに回答がほしい」という新規案件。
幸先のいいスタートだ。
早速、まだ目を通せていなかったBusiness Law Journalを読んで現実逃避することにした。

11時
どこからとも無く「雪だ・・・」という声が。
窓の外を見ると、ものすごい勢いで雪が降っている。
わーいと口々に叫びながら、全社員が屋外に繰り出していく。

という想像をひとしきりした後、無言でキーボードへ向かう。

12時
社内のリストラ話で営業さんと歓談。
必殺奥義、覇権義理!!!!

13時
内線一本で、ぽしゃったはずの案件が華麗に復活。
必殺奥義、石原真理子!!!!

14時
ダイエットバージョンのお昼ご飯、おむすび2個を食す。
会社の自販機からコーンスープが消えたのが痛い。
冬商品だからもう終了です?
い・ま・す・ぐ・ま・ど・の・そ・と・を・み・て・み・ろ・!

15時
雪は昼過ぎに、雨へと変わるだろう。
ひとっつもドラマチックじゃないな。

16時
(一方的な)約束の期限が到来。
30分くらい遅れたけど、なんとか回答できた。
よくできた書面でよかったよかった。
「さんきゅー、まいぺんしる(フッ)」

17時
何も手につかない。
Business Law Journalで再度サボる。
他社の状況がうらやましい。
そして、ベテラン法務担当者の左のページの人、だいぶ疲れてるね。

18時
読書にもつかれたので、営業さんのところへ遊びに行って雑談。
真顔なのに、顔を見て笑われると微妙な気持ちになる。

20時
Contract Act 1999について、Google先生に教えを請う。
恋をした、おー、君に夢中、普通の女だとー、思っていーたけーどー

21時
かえる
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僕がこの会社で仕事をするにあたり、自分のやるべき仕事を
1.現場の担当者が、合意したい内容で合意書面を取り交わせるよう、支援する(仕組みを作る)
2.合意書面の内容を、決裁者の方に分かりやすく説明する(仕組みを作る)
3.会社が違法行為をしてしまうことを防ぐ(仕組みを作る)
の三つに整理して、自分ではそれなりに回せていたような気になっていたんだけど、どうも「1」については全然できていなかったってことに先週末思い知らされることになった。

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うちの子会社(といっても、本社の一角に陣取り、管理系の業務は本社が代行している感じの)のサービスが来週から始まるんだけど、どうもそのサービスに関する契約が全然整ってないらしい。
しかも、「整っていない」ってのも、契約が締結に至っていない、という意味ではなく、合意すべき事項がまだ両当事者とも整理できていないというレベルで。

僕は、このサービスについて、「相談を受ける立場」からいろいろアドバイスはしていたんだけど、今考えると、圧倒的に人が足りてない子会社が、サービスインまでに契約周りの整備をしきれないってことは、当然予測できてしかるべきだったんじゃないか、って気がしてならない。
しかも、ここ数週間結構暇だっただけに。

先週末に受けた指示は、「全然できてないみたいだから、手伝ってあげてよ」って感じだったから、偉い人からは僕のミスとは捉えられてはいないようだったけど、それって、「そこまで期待されていなかった」ってことの裏返しでもあるわけだから、それはそれでちょっと哀しい。

大きな会社に居た頃の癖で、「何でもやってあげると、あらゆることに関与しなければならなくなって身動き取れなくなる」という方向での防衛本能がまだまだ抜け切れていない。

来週から、気持ちを入れ替えて、良くない意味での「法務っぽさ」から脱却しなければ。

さて、月曜日から、また頑張ろう!!
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今日、グループミーティングで、入館カード(関係者以外が入室できないようにするためのカード)の管理が話題にあがった。
要は、業務委託先の社員に交付してる入館カードの管理が不十分じゃないかって話で、良くあるけど、総務的にはまぁそれなりに深刻な問題だ。(法務として独立してないと不便なこともあるけど、こういったいろいろな話も聞けるのはそれはそれで結構楽しい。)
    現状
  1. 新たに業務委託先の社員の常駐が必要になったら、発注部門の庶務担当の人がカードの発行を申請する
  2. 申請後、総務がカードを発行する

    困ってる点
  1. カードの在庫が足りなくなってきてるけど、どうみても交付済みカード枚数以下の人数しか事務所内にいない。
    (差分はどこへ消えたのか誰も知らない。ミステリー。)
  2. どこの会社のどんな人がカードを使って入室してるのかちゃんと把握できていない
    →一応管理簿はあるけど、あんまり内容が正確じゃないらしい

    結論
  1. 新たに業務委託先の社員の常駐が必要になったら、発注部門の庶務担当の人がカードの発行を申請する
  2. 申請後、総務がカードを発行する
  3. カード発行後、総務がちゃんと管理簿をつける

ん〜
だめだ・・・

周りの人がどんなことを望んでいるのかを察知できいなくて(空気が読めなくて、ともいう)、議論をいたずらにひっかき回してしまった。

別に、偽装請負対応とか、責任の所在の明確化とか、運用の抜本的改革みたいなものを狙ってたわけじゃないんだよね。
そんな流れをちゃんと感じ取れず、良くない意味で「法務っぽい」発言をしてしまったことに、やや後悔。
ん〜
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あらかじめ断っておくと、今回のエントリーには、オチがありません。

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法務には、ものすごく切れる人が(極少数)いる一方で、ちょっと引いてしまう位に使えない人がとても多いってことは、多くの人が感じている率直な感想なんじゃないかと思う。

その理由として、「間接部門の中でもマイナーな部署なので、優秀な人があんまり配属されない」とか、「法務の能力の優劣を会社が適切に評価できないので、無能な人でも元気に生き残っていける」といった理由も大きいとは思うけど、転職を通じて、違った面から「法務のやつらがまじつかえねぇ」理由に思い当たったというお話。

会社が社員を採用するときには、当たり前のことだけど、「その人を採用することでこんなことをしたい」という狙いがある。
たとえば、営業さんを採用する際の「売り上げの拡大」だったり、技術者を採用する際の「製品の開発・改良」だったり。
まぁそりゃそうだ。
タダじゃ人は雇えないわけだからね。

んで、法務の人を採用するときには、ってことを考えると、どうもはっきりとしてないような気がする。
よく聞くのは、「リーガルリスクのなんちゃら」ってとこだけど、リーガルリスクを実際になんちゃらするのは、法務じゃなくて現場の人々なので、法務としては、「現場の人々がリーガルリスクをなんちゃらするのをお手伝いする」ことしかできない
(昔流行った「事件は現場で起きてるんだ!」ってやつだ)し、そもそも企業活動において「リーガルリスク」ってのに出会う機会は、その会社が真っ当な生業を営んでいる限り相当レアケースだったりする。
(しかも、そのレアケースは、相手方や裁判所からのお手紙で法務に知らされることになる)

そんなわけで、当の法務の面々も、「法務としてどんな仕事をすればいいか」ってことをはっきりと意識することができず、だからといってデスクでボーっとしてるわけにも行かないから、何となく法務っぽい動きをしているように見える、仕事っぽいけどただの無益な(場合によっては有害な)行為に勤しむことになってしまう。
例えば、立ち入り検査の条項にやたらと拘ってみたり、とかね。


こんな風に、雇う側も明確で適切な役割を担わせることができず、雇われる側も自分の役割を打ち出すことができていないってのが、法務に使えない人が多い、もっとも重要な理由の一つなんじゃないだろうか。


だから、何って話だとは思うけど、そう思いました。
以上。
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    【15日目〜】
  • 依頼する側も受ける側も段々と間合いのようなものがつかめるようになってきた。
    そして、ある程度覚悟していたとはいえ、やっぱり「変更する時間的余裕はないからそのままで」とか、「昔からこのフォームでやっていたから変更不可」といった「そんなら契約書を取り交わさない方がいいんじゃないっすか?」的な依頼もぽつぽつ出てきている。

  • ここで登場するのが、「契約書の記載を巡ってもめ事が起きることなんてほとんどない(少なくとも現在の国内取引では)」というマイ座右の銘。
    これに従い、合理的な条件を契約書上に記載することにはこだわらず、先方と合意に至った時点で発行する意見書に問題点をぜーんぶ列挙し、決裁者の判断にどんどん委ねちゃうことにする。(そして、どんどん決裁されていく  f^^;)

  • こうすることで、依頼者からは「話がわかる奴だ」と誤解してもらえるし、仕事もサクサク進められるしで一石二鳥だ!。
    監査役から「もっとまじめにやれ」って怒られたことなんて気にしない気にしない。
    管理体制が脆弱な会社で肩肘張っても疲れるだけさ(と、自分に言い聞かせることにする)
    ・・・はぁ
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    【12日目】
  • 営業部門にリーガルチェックの開始をアナウンス
    早速送られてきた依頼の処理を開始。

  • いろいろ「?」な案件もあったけど、中でも特に困りものだったのが、「昔から利用している雛形をそのまま利用する」という案件。
    雛形だけにすでに先方に提示済みで、”一応、念のため”見てくれって言われるやつ。

  • もう、これは”雛形”の運命なのだろうけど、
    1.想定していない案件に流用してしまう
    2.相手方の要求等に応じてカスタマイズしたものと差し替わってしまう
    3.雛形のバージョンがまちまち
    4.法改正に追いつけていない
    といった、ありがちな問題のオンパレードにやっぱり悩まされることになった。

  • 被害の拡大をくい止めるために、今後、雛形の利用を中止してもらうようお願いをする。
    とはいえ、すべての案件についてスクラッチで契約書を作るわけにも行かないので、1〜4のデメリットを解消した雛形の策定を急ぐ必要が生じた。

  • とりあえず、良好な信頼関係を築いた状態でスタートを切れたけど、これを失わないためにも、あらゆる対応を前倒しで進めないと・・・
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    【11日目】
  • 知財担当者と打ち合わせ
    当社はソフトウェアのライセンス供給をしてることもあり、会社のライセンス方針を把握している(はずの)知財担当者とは密に連携しろと入社直後から繰り返し言われてたわけだけど、話を聞いてみるとすごくすごーく単純な話だった。
    密な連携って(笑)

  • さて、これでスタート切れるぞ、と一安心してたところで、開発部門の部長から、「見てもらいたい案件がたまってるよ」と満面の笑みで言われる。
    そうか、以前、「依頼件数は月に10件強くらいだよ」って言われてほっとしたことがあったけど、あれは営業担当者との打ち合わせで言われたこと、つまり、受注関係の契約書限定の話だったわけだ・・・
    あぁ・・・なるほどね・・・

  • 「じゃ、待ってるからね」と、おっさんに言われてもうれしくともなんともくないせりふを残して颯爽と去っていった部長と入れ替わりで、今度は以前法務を担当されていたという常勤の社外監査役から声をかけられる。
    「偽装請負、よろしくね」

    ・・・

    とりあえず、
    「わかりました。(労働局からお手紙が届いたら)対応を考えます。」
    と元気に回答しておく。
    業界全体の問題だろ、それ。

つづくよ・・・
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