昨日リリースしたiPad向け六法アプリ「パーフェクト六法HD」について、購入表明をして頂いた方の人数に応じてリリース特価を設定するキャンペーンを実施しました(詳しくは、こちら)。
その結果、定価1,200円のところ、7/10までは700円(42%off)で販売することになりました。(このエントリーをアップした時点はセールの真っ最中です。ぜひご利用ください!)

僕自身、アプリの販売方法を工夫したのは今回が初めてだったので、その背景や意図を書き残しておきたいと思います。
少しでも開発者のみなさんのご参考になれば幸いです。


・ベースは共同購入モデル
アメリカのGrouponというベンチャーが、大して儲からないと思われていた共同購入ビジネスで大成功しつつあるというニュースは、多くの方が目にされたことがあると思います。(ご参考
今回の仕組みは、この共同購入モデルをベースにしています。

もっとも、「買うよ」で値下げ方式は、「買うと言った人が買ってくれる保証がどこにもない。」という点で、通常の共同購入と決定的に異なっています。
通常の共同購入モデルは注文することで購入の意思を表示することになるのですが、このような方法はAppStoreでは実現できないため、こればっかりはどうしようもありません。
ただ、この点は物販であれば在庫リスクを抱える恐れがある以上致命的な問題となりますが、もともと在庫ゼロのソフトウェアダウンロード販売においては別段問題はありません。
もちろん、実際には購入しない人の「買うよ」コールで販売価格が下がることはありますが、「パーフェクト六法HDを買う」という意思を公に表明して頂くことはそれ自体が非常に効果の高い宣伝となり、大きな価値をもたらしてくれますので、購入表明をした人がアプリを実際に買ってくれたかはあまり問題ではない(むしろ、買う気もないのに宣伝にご協力いただいたことについて、感謝した方がいいかもしれない)のです。
(Twitterでは悪意のある振る舞いをする人の割合が少ないので、そもそも杞憂なのかもしれませんが。)


・「RTした人にプレゼント」方式とは違うよ
また、「買うよ」コールで値下げ幅を大きくします、という方式は、最近、TL上で目にすることが多くなってきた「このポストをRTしてくれた方の中から●名様にプレゼント」という企画とも似ています。
ただ、「RTした人にプレゼント」企画には、各twittererの自発的な意思が含まれていいないという点で、「買うよ」で値下げ方式とは大きく異なります。
なお、「RTした人にプレゼント」企画はTL上に広告看板を捻じ込むことであり、Twitterらしくなくて好きじゃないという方は多いと思うのですが、どうなんでしょう。
少なくとも僕はあまり好きじゃないですし、紹介されている製品やサービスに興味を抱くこともあまりありません。(景品に興味を抱くことはあります 笑)


・その他にもある「買うよ」で値下げ方式のいいところ
  • 購入(予定)者との接点を得られる
    →ご要望・ご指摘を頂きやすくなります。

  • 盛り上がりや勢いを可視化できる。
    →目の前で盛り上がってるお祭りには参加したくなるのが人情ってもんです。

  • 「買うよ」と言ってもらえると純粋に嬉しい!
    →iTunesConnectで「●個売れた」というレポートを見るより、顔が見える分嬉しさも倍増です。

  • 「みんなで大幅値下げを獲得しよう」という一体感が心地いい
    →値下げするんですから、せっかくならたのしくやりたいじゃないですか。

・今回のキャンペーンの反省点
  • 購入表明を募集する期間が短すぎた
    →正味1日だけになってしまいました・・・

  • Twitter検索がへぼいせいでハッシュタグを付けて頂いているのに拾えなかったtweetがあったかも
    →Googleのアップデート検索で補ったものの、こちらも100%拾えてるわけではないので。

  • 中途半端な値下げになってしまった
    →半額以上値下げしたかったのですが、期間の短さも相まって値下げ幅は中途半端な42%offに。

  • 根回ししなさすぎた
    →事前に購入される意思を伺っていた方には、前もってご協力のお願いをしておくべきでした。

  • 購入表明の例文を挙げたせいで、購入表明が画一的になってしまった。
    →画一的な購入表明が並んでいるのを傍から見ると、いかにも「宣伝キャンペーン!」という臭いが・・・




今後も機会があったらプラットフォームの特性に合わせた、開発者にとってもご購入者にとってもメリットがある販売促進方法を考えてみたいと思います。

そんじゃ、午後もがんばりましょ〜