だいたい3年に一度転職する法務の人といえば?
そうです。kataxさんです。
今回は、そんなkataxさんに、転職先を決める際の軸についてインタビューをしてみました。


kataxさんの質問箱には転職について質問がきていますが、転職先を選ぶ軸としてkataxさん自身はどんなポイントを判断軸を置いていますか?

僕にとっての最重要ポイントは、そこで働きたいと思えるか、です。そして、そう思うに至る理由は色々なパターンがあります。
たとえば、事業に興味がある場合もあれば、選考過程でお会いする人の魅力がそう思わせることもありますし、会社の綺麗なオフィスに魅力を感じることだってあります。最後のは、自分でも全然本質的ではないとは思うのですが。


給与は重要ではない?

あ、給与もめちゃくちゃ重要です。ただ、給与で行き先を決めるというより、今回の転職でクリアしているべき水準を超えていないと選択肢から外れるという位置付けでの重要性ですね。とはいえ、その水準も、現状より下がらないみたいな緩いものですが。


いいなと思った会社からの給与提示がイマイチの時は交渉しますか?

内定後応諾前という報酬提示のタイミングは候補者サイドの交渉力が最も高くなっているので、言えば上げてもらえることも結構多いのですが、これをやると、給与テーブル的に違和感のある場所に給与設定がなされることになりかねないので、避けるようにしてます。
それより、選考時に「御社に査定いただいた報酬額をご提示いただきたいです」と伝えて、最低ラインより査定が低かったら折り合わなかったんだな、と諦めるようにしてます。


「給与テーブル的に違和感のある場所に給与設定がなされる」というのはどういう状態ですか?

給与査定というのは、どんぶり勘定ではない多くの会社ではグレード評価と高い行為になるわけですが、年収500万円相当のグレードだなと評価された際に、600万円の希望を出されても、グレードを上げるわけにはいきません。とはいえ目の前の人は採りたい。
そういう時に、多くの会社では調整給というグレード外の報酬を加算して辻褄を合わせにいきます。これが、給与テーブル的に違和感のある場所に給与設定がなされている状態です。


調整給でも辻褄が合っているなら良いのでは?

入社直後は問題ないのですが、その後の昇給判断の際には、調整給の存在が「この人は査定より高く報酬設定されてますよ」というシグナルになることは避けられないと思うんですよね。
そもそも、普通に査定したら希望金額を下回ったということは、給与テーブル全体があなたの想定を下回っているか、評価者の応募者に対する要求レベルが高すぎる可能性が高いわけで、そういう会社と入口の給与交渉で頑張っても、持続的な昇給は難しいような気がするんですよね。もちろん、3年に一度転職するつもりならそれでもいいのかもしれませんが(笑)


逆に、とても高い給与が提示されても決定打にはならない?

そもそも複数の内定をいただいた際に、提示された給与が大きく違ったという経験をしたことがないので想像になってしまいますが、強く影響を受けるものの、決定打というか、それだけで行き先を決めるということにはならないと思います。
そもそも、怖くないですか?そんなの。なんでそんなに違うの?誰かと間違えてない?みたいな。


最初におっしゃっていた、そこで働きたいと思えるか、についてもう少し教えてください。
だいたいどのタイミングでそう感じるのでしょうか。

たいていは一次面接のときです。そこでピンときたらそれが先入観になっちゃうだけなのかもしれませんが、話してみて合わないな、と思うことももちろんあります。
自分が候補者としてそう感じた経験から、面接でお会いするときの態度にはより一層気をつけるようになりました。


そこで働きたいと思うポイントはどこにあるのでしょうか

年齢によって変わってきた気がします。
若い頃は楽しそうかや、色々経験できそうな環境かみたいな自分視点の要素だったり、オシャレな設備やナイスな福利厚生のような即物的な要素で決めていたところがありますが、最近は、そこで自分が役に立てるかが最重要ポインになっている気がします。


入社前に役に立てるかをどうやって判断しているのですか?

最近はもう普通に求人に応募することはあまりなくなっていて、たいてい元同僚から「そろそろでしょ?次はうちでやらない?」って声をかけられて話を聞く、みたいなパターンがほとんどになってきているので、声をかけてくれた人に組織課題を聞いて判断材料にしてます。
これはリファラルではない案件だったのですが、求人の背景をお伺いしたら明らかに自分ではない人を採用した方が良いだろうと思った案件で、「それ、自分のような流しのマネージャーではなく、こういう属性の人をとった人が絶対いいと思いますよ」と面接で話したこともありますからね(笑)


あ、そろそろエアロバイクが終わる時間ですね。
最後に一言、他職種から法務に転職することを希望される方にお願いします。

なぜかわからないのですが、この属性の方からご質問を頂くことが多いので、共通する要素をお伝えしますね。法務に限らず他職種からの転職で最も大変なのは、当たり前ですが入口です。
とにかく法務の入り口を潜ることに、最初だけは注力しましょう。給与や環境の改善はその次からでも遅くないです。
ただ、心を壊してしまうと「その後」の難易度がちょっと上がってしまいますので、面接の時に感じた違和感は大切にしてください。面接の時に感じた悪い予感や違和感は、たいてい現実化しますからね。


本日はありがとうございました

ありがとうございました。