皆さんの2023年のベストコンテンツは何でしたか?
僕は、NetflixのLIGHTHOUSE でした。
星野源さんとオードリーの若林さんの対談番組なのですが、毎回二人が話す場所が違うんです。
第1回は、二人が鬱屈した思いを抱えながら生活していた阿佐ヶ谷のカフェ
第2回は、ラグジュアリーな都心のホテルの眺めの良い部屋
第3回は、クリスマスの装飾がなされた和室
第4回は、ステージ(客前)
第5回は、車の中
第6回は、たどり着いた海辺のカフェ
という具合に。
そして、本当に面白いなと思ったのは、場所によってお二人の対話の雰囲気がガラッと変わるということ。後から振り返れば、確かにこの場所だから出た話なんだと納得はするものの、事前にこういう話になるだろうなと予想することはできていなさそうなんですよね。なぜなんだろう。
そして、この、場所が変われば話す内容も話し方も変わるということは、今年世古さんと始めた月一更新の音声配信「法務部スペース」を通じて僕も実感したことでもあります。
最初は、法務部スペースは当時のTwitterの「スペース」という音声配信サービスを使って実施していました。
スペースは、録音したものを後から聴くこともできるわけですが、基本的にはライブであり、また、出入り自由なものでもあります。それ故に、今聞いている人が楽しんでいるかな?興味を持ってくれているかな?ということが常に頭の片隅にある状態であり、目の前の(リモートだけど)世古さんとの会話に入り込めないもどかしさを感じていました。
これを強く実感したのが9月に世古さんに転職祝いをしていただき、二人でランチをした時でした。話すテーマは普段と変わらないのに、コミュニケーションの種類が明らかに違うんですよね。
いや、当たり前でしょと思った方もいらっしゃるのかもしれませんが、自分としてはスペースでも普段と同じように話しているつもりだったので、こんなにも違うのかとびっくりしたのです。
そして、その後、スペースの録音ファイルの取り回しがめんどくさすぎることが理由でstandFMでの収録に切り替えた際に、この点を再確認しました。
スペースとの差はリアルタイムで聴いている方の有無だけだったのですが、終わった後に会話の種類が違ったなーということを感じたのです(ちなみに、世古さんはリアルタイム視聴者の有無であまり違いを感じなかったそうです。なので人によるのだとは思います。)
少し視点を変えると、話す場所が変われば会話の種類が変わるということが正しいのだとすると、その対偶である会話の種類に変わり映えがしないのは話す場所が固定化しているからということもまた正しいということになります。
リモートでこれが顕著になったなと思うのですが、テレカンは、それが一つの「話す場所」になってしまって、会話が固定化しやすい面がありそうです。
対面であれば、今日はコーヒー飲みながら話そうか、とかの方法で「場所」を変えやすいところ、テレカンではせいぜいバーチャル背景を切り替えることくらいしかできません(それでも何もしないよりだいぶマシだとは思いますが)
初めて対面で会ってみたら、印象が全然違っていた、みたいな話ではなく、「よく知っているあの人との会話」にも実はいろんな種類があって、それがリモート下では固定化されやすいんじゃないかという話です。
さらに話は少し変わるわけですが、テレカンでの1on1に難しさがあるのは、こういうところも影響しているのかもな、と思ったりしました。誰に対しても難しいというより、テレカンの1on1で信頼関係を築くのは、対面よりも難しいくらいの意味です。
人は、相手のいろんな面を見て、相手に対する理解を深めていきます。1on1は、互いにそのいろんな面を開示しあって相互に信頼を深めていく営みという面はあると思っているのですが、それが難しくなるんじゃないかな、と。
ちなみに、今月はたいていエアロバイクを漕ぎながらブログを書いているのですが、今回は電車の中で書いています。そうすると、いつも以上に脳内垂れ流しの度合いが高まり、初めの方と終わりの方でテーマが違うというか、どんどん話題がずれていくのを感じます。
こういうのも、ある種の「場所が変われば話す内容も変わる」なのかもしれません。
いやはや、おもしろいですね。
僕は、NetflixのLIGHTHOUSE でした。
星野源さんとオードリーの若林さんの対談番組なのですが、毎回二人が話す場所が違うんです。
第1回は、二人が鬱屈した思いを抱えながら生活していた阿佐ヶ谷のカフェ
第2回は、ラグジュアリーな都心のホテルの眺めの良い部屋
第3回は、クリスマスの装飾がなされた和室
第4回は、ステージ(客前)
第5回は、車の中
第6回は、たどり着いた海辺のカフェ
という具合に。
そして、本当に面白いなと思ったのは、場所によってお二人の対話の雰囲気がガラッと変わるということ。後から振り返れば、確かにこの場所だから出た話なんだと納得はするものの、事前にこういう話になるだろうなと予想することはできていなさそうなんですよね。なぜなんだろう。
そして、この、場所が変われば話す内容も話し方も変わるということは、今年世古さんと始めた月一更新の音声配信「法務部スペース」を通じて僕も実感したことでもあります。
最初は、法務部スペースは当時のTwitterの「スペース」という音声配信サービスを使って実施していました。
スペースは、録音したものを後から聴くこともできるわけですが、基本的にはライブであり、また、出入り自由なものでもあります。それ故に、今聞いている人が楽しんでいるかな?興味を持ってくれているかな?ということが常に頭の片隅にある状態であり、目の前の(リモートだけど)世古さんとの会話に入り込めないもどかしさを感じていました。
これを強く実感したのが9月に世古さんに転職祝いをしていただき、二人でランチをした時でした。話すテーマは普段と変わらないのに、コミュニケーションの種類が明らかに違うんですよね。
いや、当たり前でしょと思った方もいらっしゃるのかもしれませんが、自分としてはスペースでも普段と同じように話しているつもりだったので、こんなにも違うのかとびっくりしたのです。
そして、その後、スペースの録音ファイルの取り回しがめんどくさすぎることが理由でstandFMでの収録に切り替えた際に、この点を再確認しました。
スペースとの差はリアルタイムで聴いている方の有無だけだったのですが、終わった後に会話の種類が違ったなーということを感じたのです(ちなみに、世古さんはリアルタイム視聴者の有無であまり違いを感じなかったそうです。なので人によるのだとは思います。)
少し視点を変えると、話す場所が変われば会話の種類が変わるということが正しいのだとすると、その対偶である会話の種類に変わり映えがしないのは話す場所が固定化しているからということもまた正しいということになります。
リモートでこれが顕著になったなと思うのですが、テレカンは、それが一つの「話す場所」になってしまって、会話が固定化しやすい面がありそうです。
対面であれば、今日はコーヒー飲みながら話そうか、とかの方法で「場所」を変えやすいところ、テレカンではせいぜいバーチャル背景を切り替えることくらいしかできません(それでも何もしないよりだいぶマシだとは思いますが)
初めて対面で会ってみたら、印象が全然違っていた、みたいな話ではなく、「よく知っているあの人との会話」にも実はいろんな種類があって、それがリモート下では固定化されやすいんじゃないかという話です。
さらに話は少し変わるわけですが、テレカンでの1on1に難しさがあるのは、こういうところも影響しているのかもな、と思ったりしました。誰に対しても難しいというより、テレカンの1on1で信頼関係を築くのは、対面よりも難しいくらいの意味です。
人は、相手のいろんな面を見て、相手に対する理解を深めていきます。1on1は、互いにそのいろんな面を開示しあって相互に信頼を深めていく営みという面はあると思っているのですが、それが難しくなるんじゃないかな、と。
ちなみに、今月はたいていエアロバイクを漕ぎながらブログを書いているのですが、今回は電車の中で書いています。そうすると、いつも以上に脳内垂れ流しの度合いが高まり、初めの方と終わりの方でテーマが違うというか、どんどん話題がずれていくのを感じます。
こういうのも、ある種の「場所が変われば話す内容も変わる」なのかもしれません。
いやはや、おもしろいですね。
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