特定商取引法第12条の6に定められた最終確認画面、皆さんの会社ではどのように実装されているでしょうか?
ECやWEBサービス系であれば、どこまで書くかは別にしてガイドラインの画面例に記載されているような典型的な「最終確認画面」を申し込み確定前に挟むだけで良いので悩む点は少ないのかもしれませんが、スマホゲームだとそうも言っていられません。小さな画面にごちゃごちゃ表示したら離脱を招きませんし、そもそもビジネスライクな一覧表を見せつけられたら世界観がぶち壊しになってしまってユーザーが興ざめしてしまいます。

そこのところを各社はどう対応しているのだろうと思いつつも、スマホゲームはアイテム購入の画面にたどり着くまでにチュートリアルを乗り越えなければならないということと、多くのアイテムは仮想通貨経由で購入する仕組みになっている(仮想通貨自体は最終確認画面表示義務の対象外なので、購入前に最終確認画面だけを拝見してキャンセルすることができない)のでなかなかサンプルを見つけることができずに困っていたのですが、法務互助会で相談したところ瞬時に複数の例を教えていただけました。法務互助会、まじで有益!!

実際の最終確認画面がこちらです(モンストの例)。
最終確認画面
ガイドラインによると、リンク先での表示が認められないのは数量と販売価格なので、その2点は最終確認画面上で表示(数量が「1回」で、販売価格が「オーブ5個」)しつつ、それ以外はリンク先に逃がしています。(そして、リンク先は最終確認画面と同時にいわゆる特商法表示も兼ねています)

あまりにも違和感がなさすぎて、最初はリンク先が最終確認画面で、「数量と販売価格が記載されていないのでは?」と勘違いしてしまっていたほどでした(完全にしろうとムーブ)。
考えてみれば、最終確認画面って、特商法に基づくものかとは無関係に、誤購入が発生しやすいスマホゲームでは従来から普通に実装されていたものであって、その表示を少し変更すればよいだけだったんですよね。言われてみればそりゃそうだという話なのですが、ガイドラインの画面例が頭にこびりついていた自分にとってはコロンブスの卵だったのです。

ガイドラインに対するパブコメでは、ガイドラインがPCを前提としたかなりこってりとした表示しかサンプルを示していないことからスマートフォン向けの画面例を求める意見が多数寄せられていましたが、仮にガイドラインにスマホ向けの画面例が記載されたとしても、モンストのような例が載ることは考えにくいわけで、その意味でもモンストの最終確認画面のクリエイティブさに舌を巻いた次第です。
(ちなみに、表面上模倣した結果なのか、リンク先に飛ばせないはずの数量と販売価格が最終確認画面に表示されていなかったり、リンク先が特商法表記になっていて特商法第12条の6と混同されちゃっているように見受けられるゲームもあったりなかったりしていました。スクショではなく、実際の画面を見たらちゃんと対応されているのかもですが。)

おそらくスマホゲームを主戦場としている法務の方からすると一周遅れのテーマなんだろうなと思いるるも、門外漢の自分としてはと今年一番感心した法務の仕事だったので、賛辞の意味も込めてシェアしました。

このスタイルを最初に考え出したのはどなたなのかわからないのですが、僕も自分の頭で考えてこういう提案をできるようにならないとな、と心から思いました。