2023年はChatGPTのビジネス利用が盛んに喧伝された年でした。なにしろ、ChatGPTを毎日使っていない人は、人生を悔い改めたほうが良いとさえ言われましたからね。
ただ、僕は正直全然ChatGPTを有効活用できておらず、大喜利生成マシーンとして何度か遊んだあとは放置している状態でした。

しかし、そんな中、delyの金子さんからChatGPTの使い方をハンズオンで教えていただく機会をいただき、「なるほど、こう使えばいいのか」と理解をして以来、かなり有効活用できるようになりました。
ポイントはこんな感じです(金子さんから学んだことを自分が理解できた限りで文章に起こしたものなので、文責はすべて私にあります。念の為。)
  • 答えがない問の対話の相手として使うと、時間をものすごく節約できる
  • 芯を食った回答を引き出せないときは、前提情報の入力が足りていないのが理由
  • 最初から前提情報をすべて入れようと思わない(最初から芯を食った回答を引き出せるとは思わない)ようにして、ダメ出しや追加情報で回答精度を上げていくことを意識する
  • ダメ出しは遠慮なくストレートに。前の入力や出力をコピペして具体的に指摘すると良い。
  • 回答に対する感情のフィードバック(がっかり、嬉しい、とか)も重要
  • 会話のシミュレーションをさせるのも良い。アドバイスを引き出した後、成功したパターンの会話と、失敗したパターンの会話を作らせると適用される場面がよく分かる 
おもしろいな、と思ったのは、ダメ出しがかなり「人間臭い」やり取りだったことです。「ピンとこないな」とか「そんなにうまくいくわけ無いよね」とか。
当たり前ですが、ChatGPTはどんなにダメ出しをされてもめげずに打ち返してきます。そして、ダメ出しが上手だと、どんどん回答が芯を食ってくるようになるんです。

この、やり取りでどんどん回答がブラッシュアップされていく様子はすごいなと思いましたし、指摘を指摘としてピュアに受け止められたら、人もすごい勢いで成長するのかもしれないな、という具合に、AIから人の方向への連想も発生して興味深かったです。

 他方、ChatGPTにストレートかつ繰り返しダメ出しすることに慣れてしまうと、人との対応にも配慮が薄くなって、パンチ力のあるフィードバックをしがちにならないかな、という懸念も感じたりしました。気持ちを無視したらそっちの方が早いということを知ってしまった人が、まどろっこしいお気持ちケアをどれだけ熱心にやれるかということを考えると、心許ないな、と。
そう考えると、物心ついた頃から生成AIをパートナーにしてきた世代と、そうでない世代とのコミュニケーションの質が変わったりするのかもしれません(ChatGPT後の世代は言い方に配慮が足りない、みたいな)

もう一つ、11月から思いつきで情報処理安全確保支援士というIPAの情報セキュリティの検定試験の勉強を始めたのですが、このパートナーとしてもすごく優秀であることに気づきました。
参考書やウェブサイトの解説には1から10まで書いてあるわけですが、自分にとって必要なのはそのごく一部です。その一部を検索ではなく、質問で引き出せるのはとても便利でした。加えて、もう少し突っ込んだ情報が欲しい時は、「詳しく」とオーダーすれば応えてくれます。
相手が人間だったら、タイミングや「前も同じこと質問したよな」みたいなことをどうしても気にしてしまいますが、ChatGPTには当然そのような配慮は不要です。
情報セキュリティのように正確な情報がウェブ上に公開されている分野においては、ものすごく有用だな、ということを実感しています。
そして、これは情報を食わせることで容易に他分野に展開することが可能になるはずなので、ここ数年で自習の方法は様変わりするのだろうな、という予感も抱きました。特に、法律学習の分野ではめちゃくちゃ有効な学習手段になるんじゃないかと思います。
具体的なやりとりはこんな感じです。
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