僕が今お世話になっている会社は、いわゆるソフトウェアハウスであるにもかかわらず、ゆったりまったりとした雰囲気がぽわぁんと社内を漂っている。

まぁ、居心地はなかなかいいし、ホーリツ以外の勉強をしたい時には仕事の負担が軽いのはすごく助かる。

でも・・・
やっぱり、「20台もそろそろ後半に差し掛かる『アブラの乗った』歳なのに、こんなに余裕をもって仕事してていいのかなぁ」という漠然とした不安が、ふとした瞬間、不意に僕のお尻を蹴っ飛ばすことがあった。

そして、それに輪をかけるように、最近「同職種の方で、死ぬほど(比喩ではなく、ほんとに死の危険があるくらい)仕事をしている人がいる」という事実を知った。伝聞だけど。
考えるまでも無く、その人と僕との間には、越えられない経験と能力の差がある。
そして、これも考えるまでも無く、今のままでは一生かけてもその人に追いつく事はおろか、近づくことすらできないはずだ。

別に、僕は死ぬほど仕事をしたいと思ってるわけでも、その人の能力に追いつき、追い越したいと思ってるわけでもない。

ただ、圧倒的な差異がある、という事実は、なんていうか、ちょっとこのまま見過ごしちゃいけないんじゃないか、という気がするだけだ。

というわけで、ちょっと明日から仕事のやり方を変えてみる事にする。

今は、36度に設定された露天風呂につかっている状態だと思う。入り続けていれば風邪を引くし、出たら出たで寒い思いをすることになる。
ここはひとつ、がーっとお湯の温度を上げて、いつ外に出ても体がぽかぽかする状態にしたい。

判断力のキレと集中力のコクに、世間知らずな自信を持っていたあの頃へ、少しでも戻れたらいいんだけれど。